Gnutella
読み:ぐにゅてら
外語:Gnutella

 Peer to Peerによるファイル交換ソフトウェアおよび、使われているプロトコルの名。
目次

製品情報
 現時点での最新版は以下の通りである。

特徴

初出
 AOL(America Online)の子会社Nullsoft(mp3プレイヤーWinampなどの開発元)の一社員、ジーン・カン(Gene Kan)が開発したファイル交換ツールである。
 発表された直後にAOLにより削除されたものの、オリジナルのGnutellaは多くの人にダウンロードされ使われた。
 バージョン0.4まではNullsoft製だが、0.5以降はNullsoftから手が離れており、AOLとは無縁である。またGnutellaの動作を解析して作られたクローンも複数登場している(例:gtk_gnutellaやGnotella、Gnucleusなど)。
 ジーン・カンはP2Pファイル交換/共有の草分けを作り上げたプログラマーだったが、2002(平成14)年6月29日、鬱病による自殺により、25歳の若さでこの世を去ってしまった。

GNU
 名前にGNUが冠されている。
 当初はオープンソースのGNUソフトウェアにするつもりで作者はこの名を選んだようだが、オリジナルは遂にフリーソフトウェアにはなれなかったようである。

技術面
 類似の機能をもつソフトウェアにNapsterなどがあるが、このソフトは中央サーバー経由で接続する必要があるため、違法データの交換で足がつきやすく、また中央サーバーが止められると利用できなくなるという問題があった。
 Gnutellaは任意のコンピューターに接続し、お互いがP2P(Peer to Peer)の関係で数珠繋ぎのように接続される形態を取るため、接続先となるマシンのIPアドレスポート番号さえ分かれば(アングラサイトで公開されている)自由に利用でき、何らかの圧力で利用を制限されることがないという利点がある。
 以降、NapsterのようなP2PをハイブリッドP2P、GnutellaのようなP2PをピュアP2Pと呼ぶようになる。

能力
 Napsterはmp3しか交換できないが、Gnutellaはファイル形式に依存せず、どんなものでも交換可能という点で異なっている。
 恥ずかしい「ポエム」の匿名交換も可能である。

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