GUIDパーティションテーブル
読み:ジーユーアイディー-パーティションテーブル
外語:GPT: GUID partition table
マスターブートレコード
(MBR)の置き換えとなる、新しいパーティション管理方法。略称「GPT」。
目次
概要
由来
機能
環境
特徴
16バイトCDB
対応状況
未対応OS
対応OS
概要
由来
GPTは、
Intel
が
IA-64
用に提唱した、従来の
BIOS
に代わる新しい、
オペレーティングシステム
(OS)と
ファームウェア
のインターフェイス仕様
UEFI
のうちの一部である。
従来のMBRには
2Tiバイトの壁
が存在したことから、代わってこちらが使われるようになった。
GPTは公開仕様であるため、OSを問わず利用できる。パーティションの操作の際、OSが異なることに起因する
不具合
は原則としてないはずである。但し、パーティション内に作られる
ファイルシステム
は、OS間で互換性はない。これは従来と同様である。
機能
GPTによって実現できる主要な機能は次の通りである。
パーティション
は最大128個作成可能
セクター番号は64ビット (512バイト/セクターのディスクでは最大8Ziバイト対応)
環境
GPTの
ボリューム
に対応するOSは増えつつある。しかし、古い設計のOSでは、GPTのボリュームをデータボリュームとして利用することはできても、このボリュームからOSを起動することが出来ない等の制限がある。
IA-64用に設計されたOSは、原則として完全に対応している(さもなくばOSが起動できないため)。例えば、IA-64プラットフォームやIntel Macでは、MBRディスクからは起動できない。しかし、そうでないOSでは、対応はまだ限定的である。これが、従来のMBRと比較したときの弱点といえる。
また、利用に際しては大容量ドライブに対応したファイルシステムも必要である。
特徴
16バイトCDB
現在の
Microsoft Windows
では、ストレージは全て、内部では
SCSI
として扱われている。
このため、更にOSが、64ビットアドレス指定に対応している16バイトコマンド記述子ブロック(CDB)を実装している必要がある。
READ CAPACITY (16) 9Eh
READ (16) 88h
WRITE (16) 8Ah
VERIFY (16) 8Fh
なお、現時点でCDBは、6、10、12、16バイトの4種類がある。
対応状況
未対応OS
完全未対応が決定しているもの。
MS-DOS
Windows 3.x以前
Windows 95
Windows 98
Windows 98 SE
Windows Me
Windows NT
Windows 2000
Windows XP
(32ビット版)
対応OS
GPTに対応し、なおかつ必要ならば16バイトCDBを実装したもの。特に注記の無いものは完全対応(一部予測含む)。
Windows XP Professional
x64 Editionは、データボリューム対応だが、ブート不可
for Itanium-based Systemは、完全対応
Windows Server 2003
(32ビット版)
No SPは未対応
SP1以降は、データボリューム対応だが、ブート不可
Windows Server 2003 for Itanium-based Systems
Windows Vista
(32ビット版)
No SPは、データボリューム対応だが、ブート不可
Windows Vista (
x64
版)
SP1以降は、完全対応
Linux
2.6以降
FreeBSD
5.2.1以降
OS X
(Intel Mac版)
Solaris
HP/UX
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