2Tiバイトの壁
読み:にテビバイトのかべ
外語:2TiB wall

 PC/AT互換機マスターブートレコードSCSI装置などにある
目次

概要
 32ビットでセクター番号を指定する実装では、2Tiバイトまでしか扱えないという制限がある。これが2Tiバイトの壁である。
 テビ(Ti)とは、テラに代わるバイナリ接頭語である。かつての表現法では「2Tバイトの壁」となるが、Ti表現に移行することが望ましい。

特徴

壁の技術的内容
 セクター番号が32ビットの場合、512バイト/セクターでは、512バイト/セクター×232セクター迄しか扱うことができない。
 都合、約2.2Tバイト(2Tiバイト)までが上限となる。

壁の突破

マスターブートレコード
 マスターブートレコードの情報は32ビットであるため、この壁が存在する。
 この壁はGPT(GUIDパーティションテーブル)によって超えた。
 但し、OS側の対応が必要であり、Microsoft Windowsの場合、対応はWindows Vista以降である。

SCSI
 SCSIは32ビットでセクターを指定するため、この壁が存在する。
 この壁は、16バイトコマンド記述子ブロック(CDB)の実装によって超えた。

再検索