SRB-A3
読み:エスアービーエイスリー
外語:SRB-A3: Solid Rocket Booster-A3
固体ロケットブースターA3。
SRB-A改良型
の後継として開発された
SRB-A
シリーズの一つで、
H-IIAロケット
の14号機以降で使用されている。国産で、開発はIHIエアロスペースである。
目次
仕様
主要諸元
性能
特徴
資料
H-IIBロケット向け
実験条件
実験結果
H-IIAロケット向け
実験条件
実験結果
仕様
主要諸元
全長: 15.1m
外径: 2.5m
質量: 75.5トン〜76.6トン
推進薬質量: 64.9トン〜66.0トン
性能
高圧燃焼モータと長秒時燃焼モータが用意されている。
最大推力(真空中): 最大2,500kN前後
燃焼時間: 98秒(113cBeat)(高圧)〜116秒(134cBeat)(長秒時)
真空中比推力: 283.6秒(328cBeat)
最大燃焼圧力: 11.8MPa(高圧)〜11.1MPa(長秒時)
特徴
先の
SRB-A2
は、
H-IIAロケット6号機
の失敗に対応するための暫定的な改良を施したものだったが、信頼性向上のために性能が8割程度にまで落ちてしまった。
SRB-A3では初期型と同程度にまで性能を向上させ、ノズルの設計変更を行ない、SRB-Aで問題となった局所エロージョンが発生しないように改善された。
SRB-A3でのノズル改良については、
ISAS
(宇宙科学研究本部)が開発し、
Μ-Vロケット
の6号機以降の二段目
M-25
で採用されたITE(Integral Throat/Entrance)ノズルを採用している。
このブースターは、
H-IIBロケット
と
H-IIAロケット
で共通して使用でき、H-IIAロケットでは14号機以降で使われている。
また、
イプシロンロケット
一段目も、このSRB-A3が採用された。共通化によって量産効果を高めコスト削減に繋げることができる。
資料
H-IIBロケット向け
JAXA
が2007(平成19)年10月11日に、SRB-A3の認定型モータ地上燃焼試験を
種子島宇宙センター
において実施した。
実験結果は次のとおり。
実験条件
試験日時: 2007(平成19)年10月11日11:00(@124) 点火
試験場所: 種子島宇宙センター 固体ロケット試験場
気象条件: 天候は晴れ、風速7.5m/s(6m/cBeat)、
気温
26.3℃
実験結果
燃焼時間: 116秒(134cBeat)
最大推力: 2016kN
最大燃焼圧力: 10.4MPa
H-IIAロケット向け
JAXAが2009(平成21)年11月11日に、SRB-A3の認定型モータ地上燃焼試験(その2)を
種子島宇宙センター
において実施した。
実験結果は次のとおり。
実験条件
試験日時: 2009(平成21)年11月11日14:00(@249) 点火
試験場所: 種子島宇宙センター 固体ロケット試験場
気象条件: 天候は曇り、風速6.3m/s(5m/cBeat)、
気温
21.1℃
実験結果
燃焼時間: 100.5秒(116cBeat)
最大推力: 2249kN
最大燃焼圧力: 11.2MPa
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