SH4AL-DSP
読み:エスエイチフォーエイエル-ディーエスピー
外語:SH4AL-DSP
ルネサスの開発した組み込み用32ビットRISCマイクロプロセッサーコアの名で、SuperHシリーズの一つ。
概要
マイクロプロセッサーコアの処理性能は、クロック1MHzあたり1.8MIPSである。216MHz動作で389MIPS、266MHz動作で478MIPSである。SH-Mobile3で初めて採用された。
なお、SH4AL-DSPというのはあくまでもマイクロプロセッサーコアの名であり、SH4AL-DSPという製品はない。様々な周辺回路を実装しパッケージ化したものが実際の製品である。SH7xxxというのがグループ名で、この中で仕様に応じSH-Mobileシリーズの製品名が付けられ、製品として販売されている。
現在入手可能なものに、次のようなものがある。
- SH-Mobile3 (SH73180)
- SH-Mobile3A (SH73380)
- SH-Mobile3AS (SH7343)
- SH-MobileL3V (SH7354)
- SH-MobileR (SH7722)
関連するシリーズは次のとおり。
特徴
仕様
- 32ビット汎用レジスター (16本、およびシャドウレジスター8本)
- 32ビット乗算器
- 32×32→64の乗算
- 32×32+64→64の積和演算
- 32ビットタイマー
- DMAコントローラー
- I/Oポート
- シリアルコミュニケーションインターフェイス
- 割り込みコントローラー(INTC)
- ウォッチドッグタイマー (WDT)
- ユーザーブレークコントローラー(UBC)
- メモリー制御ユニット(MCU) (ROM/SRAM/SDRAM直結可能)
基本的なアーキテクチャー
SH4AL-DSPは、SH-1と同様に32ビットの汎用レジスターが16本あり、16ビット固定長の命令セットを使うことでコード効率を高めている。
パイプラインの段数は、SH-4Aと同様に7段で、高クロックに対応した。
アーキテクチャーが2ウエイのスーパースケーラーであること、命令長が16ビット固定長であること、浮動小数点演算器(FPU)とメモリー管理ユニット(MMU)が標準装備であることは、SH-4と同様である。
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