SH-4A
読み:エスエイチフォーエイ
外語:SH-4A
ルネサスの開発した組み込み用32ビットRISCマイクロプロセッサーコアの名で、SuperHシリーズの一つ。
概要
マイクロプロセッサーコアの処理性能は、400MHz動作で780MIPS、2.8GFLOPS(単精度)、600MHzで1080MIPSである。
なお、SH-4Aというのはあくまでもマイクロプロセッサーコアの名であり、SH-4Aという製品はない。様々な周辺回路を実装しパッケージ化したものが実際の製品である。名称は二通りあり、SH7xxxというのがグループ名で、この中で仕様に応じてRxx77xxxxという型名が付けられ、製品として販売されている。
現在入手可能なものに、次のようなものがある。
- SH7780シリーズ
- SH7722 (266MHz)
- SH7763 (266MHz)
- SH7764 (324MHz)
- SH7780 (400MHz)
- SH7781 (400MHz)
関連するシリーズは次のとおり。
特徴
仕様
- 32ビット汎用レジスター (16本、およびシャドウレジスター8本)
- 32ビット乗算器
- 32×32→64の乗算
- 32×32+64→64の積和演算
- 32ビットタイマー
- DMAコントローラー
- I/Oポート
- シリアルコミュニケーションインターフェイス
- 割り込みコントローラー(INTC)
- ウォッチドッグタイマー (WDT)
- ユーザーブレークコントローラー(UBC)
- メモリー制御ユニット(MCU) (ROM/SRAM/SDRAM直結可能)
基本的なアーキテクチャー
SH-4Aは、SH-1と同様に32ビットの汎用レジスターが16本あり、16ビット固定長の命令セットを使うことでコード効率を高めている。
パイプラインの段数が、SH-4の5段から7段に増やされ、高クロックに対応した。
アーキテクチャーが2ウエイのスーパースケーラーであること、命令長が16ビット固定長であること、浮動小数点演算器(FPU)とメモリー管理ユニット(MMU)が標準装備であることは、SH-4と同様である。
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