PSE-36
読み:ピーエスイー-さんじゅうろく
外語:PSE-36: 36-bit Page Size Extension

 x86プロセッサーにおいて、物理アドレスバス幅を32ビットから36ビットに拡張し最大64Giバイトに対応する機能。それ以前よりあるPAEとは異なる技術である。
目次

概要
 32ビットプロセッサーであるIA-32では、仮想アドレス物理アドレスも32ビットだった。
 PSE-36は、このうち物理アドレスを32ビットから増やす機能を提供する技術の一つで、4ビット増やして36ビットに拡張する機能を提供し、最大64Giバイトの物理メモリー空間を提供する。この機能は1998(平成10)年発売のPentium II Xeonから導入された。

特徴

機能の有無判別
 機能の有無は、EAXレジスターに1を代入してCPUID命令を実行し、EDXレジスターに得られたフラグのビット17が1かどうかで確認できる。

Windows
 Windowsでは、Windows NT 4.0 Enterprise Editionから対応した。
 PSE-36の利点は、OSの内部に殆ど手を加える必要がないことだった。しかしPSEの時代は非常に短く、Windows 2000以降ではPSE-36のサポートがなくなりPAEのみに対応するようになった。

Linuxなど
 LinuxなどのOSでは、PSE-36には一切対応しなかった。

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