LPC
読み:エルピースィー
外語:LPC: Low Pin Count

 Intelによって設計された、オンボードのバスインターフェイスの一つ。
目次

概要
 ISAバスのサブセットで、オンボードの半導体デバイス同士を接続するために使用される。
 いわゆるレガシーデバイスと、PCHなどいわゆるサウスブリッジとを接続するために使用される。デバイス マネージャーの接続別表示では、PCIバスの下にぶら下がって「<チップセット名> LPC Interface Controller」と表示される。

特徴

目的
 PC/AT互換機では、従来との互換性を維持するために今もレガシーデバイスが残存する。具体的には、シリアルポートパラレルポート、PS/2キーボード、PS/2マウスフロッピーディスクコントローラー(FDC)といったものがある。
 従来はISAバスに繋がっていた。本来ならば、レガシーでないもの、具体的にはUSBなどに移行するべきではあるが、レガシーも需要があり、いきなり削ることは難しかった。
 そこでこの過渡期に利用するべく、これらを、少ない信号線数で利用できるように設計したバスがLPCである。マザーボードからISAを除去することを目的としたバスである。
 従って、オンボードでの利用が前提であり、外部に出力するためのコネクターなどは規定が無い。

仕様
 ISAは8.33MHzで動作する16ビットバスだった。
 LPCは、クロックを4倍の33.3MHzで動作させる代わり、バスの本数を1/4とした。
 結果、LPCは双方向データバス4本と、最低3本の信号線の計7本で済み、基板上の実装が楽になった。

主なデバイス
 実際には、様々なレガシーが、直接LPCに接続されているわけではない。レガシーなものはLPCの機能を持たない。そこで、これらのレガシーに対応する「スーパーI/O」と呼ばれるLSIが使われており、これがLPCに接続されている。
 つまり、OSからLPCに繋がって見える各レガシーは、「スーパーI/O」経由で外に出ていることになる。
 Q67のとあるシステムでは、デバイス マネージャーで、LPCに次のようなデバイスがぶら下がっていることが確認できる。
 この他、ASUSのとあるICH8/ICH8Rシステムでは、次のようなデバイスも確認できた。
 システムによっては、更に異なるものが繋がることもあるだろう。

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