HR5000
読み:エイチアー-ごせん
外語:HR5000
JAXAが開発した、宇宙用200MIPS級64ビットマイクロプロセッサー。製造はHIREC。
概要
宇宙という環境に耐えられ、かつ従来の32ビットマイクロプロセッサーよりも高性能なMPUとしてJAXAにより開発されたMIPSアーキテクチャーのマイクロプロセッサーである。
同じくJAXAが開発した宇宙機搭載用リアルタイムOSとして、μITRON 4.0スタンダードプロファイル準拠のTOPPERS/HRPカーネルが動作する。
姉妹品に HR5000S が存在するが、その違いについては公開されておらず不明である。
特徴
性能
一般公開されている情報は少ないため詳細は不明。
最大で、200MHz動作で320DMPIS(Dhrystone MIPS)とされ、この時の消費電力は約4Wとされている。
ロケットで使われている慣性誘導装置(GCC)では、80MHz動作で29DMIPSとされている。
仕様
- コア: MIPS 5Kf 64ビットMPU 200MHz
- 周辺: Eureka Technology ES510 system Controller
- 電圧: 1.8V(コア)、3.3V(I/O)
由来
JAXAが宇宙用に開発したMPUである。JAXAはこのMPUを、ロケットの慣性誘導装置に採用した。
参考までに、既知の、従来のロケットの慣性誘導装置は次の通り。
それまで用いてきたV70の入手も難しくなってきたこともあり、HR5000に世代交代した。最初の搭載機はH-IIBロケット3号機であり、無事に打ち上げに成功している。
用途
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