H-IIBロケット試験機
読み:エイチトゥービー-ロケット-しけんき
外語:H-IIB TF1: H-IIB Launch Vehicle Test Flight
宇宙航空研究開発機構(JAXA)
により開発された
H-IIBロケット
の1号機で、試験機。
目次
概要
諸元
ロケットの仕様
ペイロード(積載物)
打ち上げ
気象
計画
沿革
概要
H-IIBロケット
の第1号機であり、日本の大型液体燃料ロケット第47号機である。
2009(平成21)年9月11日02:01:46(
10日
@751)に
種子島宇宙センター大型ロケット発射場
の第二射点より発射方位角108.5°で打ち上げられ、成功した。
諸元
ロケットの仕様
形式:
一段目:
LE-7A
×2基(
液水液酸エンジン
)
二段目:
LE-5B-2
(液水液酸エンジン)
一段目固体ロケットブースター:
SRB-A3
×4基
フェアリング
5.1m外径 HTV専用フェアリング (5S-H型)
ペイロード(積載物)
こうのとり1号機
(HTV技術実証機)
打ち上げ
気象
ロケット打ち上げ時の天候は曇り、西の風1.3m/s(1m/cBeat)、
気温
は24.5℃だった。
計画
発射は深夜となった。
今回のロケット打ち上げは、HTVを
国際宇宙ステーション
(ISS)の軌道に打ち上げることにある。
従ってISSの位置から逆算してその日の打ち上げ時刻が決定されることになるが、結果として打ち上げ当日の適時は深夜ということになった。
なお、天候不良などにより打ち上げが延期された場合の予備日は2009(平成21)年9月12日から2009(平成21)年9月30日の間が設定されており、打ち上げの時刻については同様にISSの位置から判断される予定だった。
打ち上げ価格中、ロケット側コストは約147億円とされている。
沿革
2008(平成20)年9月10日11:00(@124): 機体移動
2008(平成20)年9月10日16:30(@354):
ターミナルカウントダウン
推進薬およびヘリウム気蓄器への充填
機体位置・姿勢自動初期設定
電波系統点検(ロケット/地上設備組み合わせ試験)
姿勢制御系作動点検
人員配置確認
X-60分: X-60分ターミナルカウントダウン
X-20分: 風観測データに基づく飛行プログラムの更新
X-10分: X-10分ターミナルカウントダウン
X-480秒: 秒読み開始
X-270秒: 自動カウントダウン開始
X-260秒: タンク加圧開始(各タンク順次開始)
X-180秒: 設備電源から機体搭載電池へ切り換え
X-73秒: 発射台下部の注水
X-30秒: セーフアーム(火工品誤作動防止)装置作動
X-18秒: 誘導制御系飛行モードへ切り換え
X-15秒: SRB-A駆動用電池起動(X-6秒に作動確認)
X-11.7秒: エンジンからの水素ガス処理用トーチ点火
X-5.2秒: LE-7Aエンジン着火
X-0.5秒: SRB-A点火(リフトオフ条件確認後)
2009(平成21)年9月11日02:01:46(
10日
@751): 発射
X+1分50秒: SRB-A 燃焼終了
X+2分5秒: SRB-A第1ペア 分離
X+2分8秒: SRB-A第2ペア 分離
X+3分42秒: 衛星
フェアリング
分離
X+5分47秒: 第1段主エンジン 燃焼停止
X+5分56秒: 第1段・第2段 分離
X+6分3秒: 第2段エンジン(SELI)
X+14分19秒: 第2段エンジン 燃焼停止(SECO)
X+15分10秒: こうのとり分離、打ち上げ成功
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