LE-5B-2
読み:エルイーファイヴ-ビー-トゥー
外語:LE-5B-2
H-IIAロケットおよびH-IIBロケットの第二段エンジン。改良型LE-5Bエンジン。
概要
液体燃料ロケットエンジンである。2001(平成13)年8月29日にH-IIAロケット14号機(H-IIA・F14)として初発射され、無事に成功した。
開発は三菱重工業。
仕様
- 推進剤: 液体酸素と液体水素(LOX/LH2)
- 推力: 137kN(17号機)
- 燃焼時間: 530秒(17号機)
- 比推力: 448秒(518cBeat)
特徴
H-IIAロケット用の液体燃料ロケットエンジン「LE-5B」の改良型である。
2007(平成19)年11月28日のJAXAの発表によると、次の理由により開発に着手された。
- H-IIAロケット3号機の打ち上げ(2002(平成14)年9月)で、第2段エンジン燃焼中の衛星搭載部に、以前と比較して大きな振動(推進系固有の振動)が確認された。但し、振動レベルは衛星インタフェース規定値以下で、衛星への影響は無かった。
- 2003(平成15)年3月、振動の主要因の一つ、第2段エンジンの燃焼圧力変動の低減等を目的に、改良型LE-5B(LE-5B-2)エンジンの開発に着手
噴射器やミキサーの設計変更が施され、2004(平成16)年10月に実機タンク燃焼試験実施、設計の妥当性が確認された。
2007(平成19)年7月に認定試験を実施し妥当性確認、もってH-IIAロケット14号機からLE-5B-2エンジンが正式採用された。また、H-IIBロケットでも採用されている。
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