H-IIA204
読み:エイチトゥーエイ-にーゼロよん
外語:H-IIA204

 H-IIAロケット標準型のファミリー仕様(機体識別名称)の一つ。
目次

仕様
 204は、次の仕様を意味する。
 SRBは左右前後に各2本、計4本が取り付けられる。

性能
 静止トランスファ軌道投入能力は5.8トン、低軌道投入能力は約15トン。

特徴

目的
 現行のH-IIA2024と比べて性能の向上を図り、またアメリカ製部品(SSB)を使わずに済み国産化率を高めることを目的とした。
 SRB-Aには、4本束に対応するSRB-A改良型を使う。SRB-A改良型の価格は不明だが、少なくともSRB-A改良型を4本使用する(202xに対して2本追加する)方が、2024のようにSSBを4本付けるよりは安価と考えられるので、低価格化にも貢献すると思われる。

開発
 SRB-Aを2本追加するが、これまでの経験を生かすため、その飛行パターンをH-IIA2024に近づけることを目標とした。
 主な改修項目は次のとおり。
  1. 4本のSRB-A改良型を装着するため、第一段コア機体の構造体(液体水素タンク及びエンジン部)の強度向上と取付部の追加
  2. 飛行中の動圧と機軸方向加速度をH-IIA202Xと同等にするため、SRB-Aの推力パターンを最適化する
 強度向上(板厚増加)はH-IIAロケット9号機で既に成功している。
 推進系艤装(ぎそう)変更も同様に9号機で既に成功している。
 SRB-A改良型は7号機から10号機までで使われており、H-IIA204の11号機ではこれを初めて4本使用した。

該当するロケット
 ETS-VIII(技術試験衛星VIII型)型を打ち上げたH-IIAロケットが、この構成となった。

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