H-IIAロケット29号機
読み:エイチトゥーエイ-ロケット-にじゅうきゅうごうき
外語:H-IIA F29: H-IIA Launch Vehicle No.29
宇宙航空研究開発機構(JAXA)
(かつての
NASDA
)により開発された
H-IIAロケット
の29号機で、本番 第27号機。高度化仕様の第1号機。
目次
概要
諸元
ロケットの仕様
ペイロード(積載物)
特徴
打ち上げ
気象
計画
沿革
概要
H-IIAロケットの第29号機であり、日本の大型液体燃料ロケット第65号機である。
「H-IIA・F29」とも呼ばれる。
2015(平成27)年11月24日に
種子島宇宙センター大型ロケット発射場
の第1射点より発射方位角91°で打ち上げられた。
諸元
ロケットの仕様
形式:
H-IIA204
一段目:
LE-7A
(
液水液酸エンジン
)
二段目:
LE-5B-2
(液水液酸エンジン)(高度化仕様)
一段目固体ロケットブースター:
SRB-A3
×4基
フェアリング
4m径フェアリング (4S)
ペイロード(積載物)
カナダTelesat社の通信放送衛星「Telstar 12 VANTAGE」
特徴
これまでの打ち上げで実験されてきた第2段エンジンLE-5Bの再々着火実験などの成果を、本番に反映した「H-IIA Ver 2.0」として最初のH-IIAロケットであり、商業打ち上げを受注した最初のH-IIAロケットでもある。
今回のH-IIAロケットでは、3つの開発項目が達成されている。
静止衛星打ち上げ性能の向上
衛星搭載環境の緩和
地上レーダー不要化に向けた航法センサー開発
打ち上げ
気象
ロケット打ち上げ時の天候は晴れ、北東の風8.6m/s(7m/cBeat)、
気温
22℃であった。
計画
打ち上げは、2015(平成27)年11月24日15:23(@307)、打ち上げ予定時間帯は15:23〜17:07とされた。
打ち上げ当日、警戒区域内に船舶が侵入したため打ち上げは2015(平成27)年11月24日15:50(@326)に延期された。
なお、予備期間は11月25日〜12月31日が予定されていた。
沿革
以下は全て計画値。
2015(平成27)年11月24日15:50(@326): リフトオフ
X+1分56秒: 固体ロケットブースター(SRB-A) 燃焼終了
X+2分7秒: 固体ロケットブースター(SRB-A) 第1ペア分離
X+2分10秒: 固体ロケットブースター(SRB-A) 第2ペア分離
X+3分25秒: 衛星フェアリング 分離
X+6分40秒: 第1段主エンジン燃焼停止(MECO)
X+6分48秒: 第1段・第2段 分離
X+6分54秒: 第2段エンジン第1回始動(SEIG1)
X+11分7秒: 第2段エンジン第1回燃焼停止(SECO1)
X+22分46秒: 第2段エンジン第2回始動(SEIG2)
X+26分37秒: 第2段エンジン第2回燃焼停止(SECO2)
X+4時間22分45秒: 第2段エンジン第3回始動(SEIG3)
X+4時間23分31秒: 第2段エンジン第3回燃焼停止(SECO3)
X+4時間26分56秒: 「Telstar 12 VANTAGE」分離、打ち上げ成功
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