液水液酸エンジン
読み:えきすい-えきさん-エンジン
外語:LOX/LH2
推進剤に液体水素と液体酸素を使う液体燃料ロケットのエンジンの俗称。
LOX/LH2ともいう。
液水液酸のロケットは、燃料の扱いを含め全ての面において扱いが極めて難しい。にも関わらずロケットで使うのは、ひとえに効率が良いからである。同じ質量の燃料がロケットに積載できるなら、効率の良い燃料を使ったほうが機体のコンパクト化にも貢献するなど、多くのメリットが得られる。その一方、そもそも保存の効かない燃料の充填や管理には、多くの配慮が必要になる。
従って、液水液酸エンジンというのは、本来何度も点けたり消したりできるものではない。従来、二段目で何度も再点火する必要がある場合、例えば欧州のアリアン5ロケットでは、一段目は液水液酸だが二段目は四酸化窒素と非対称ジメチルヒドラジンが使われ、液水液酸は避けられていた。
そこへ来て、日本のNASDAが開発したLE-5Bロケット(H-IIAロケットの二段目)では再々点火(計3回の点火)を実現し、技術的には世界最高水準に達した。
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