フェアリング
読み:フェアリング
外語:faring
ロケットの先端の帽子のようなもの。
概要
打ち上げ時に、衛星を風圧や熱、振動などから保護するためのもので、大気圏を脱出するまでは必要不可欠なものである。
風圧を避けるため、先が尖った形状になっているが、これは新幹線の先が尖っているのと同じ理屈である。
分離
大気圏を脱出した後は不要になるため、ロケット本体から分離される。
この時、加速中のロケットと衝突しては大変なので、バネとロケットの推進力を利用し、パカッと真ん中で別れてから左右に飛んでいくように作られている。
簡単そうにみえても、前述のような動作をさせるのはなかなか困難で、日本のロケットではH-IIロケットでようやく国産が採用されている。
H-IIAロケット
日本のH-IIAロケット用のフェアリングは、5種類が標準で用意されている。大きく衛星1機用と2機用がある。
- 1機用
- 4S、直径4m(ロケット本体と同じ)
- 5S、中央部が直径5m
- 2機用
- 4/4D-LS、直径4mタイプ(長さは、上部10m、下部4.5m)
- 4/4D-LC、直径4mタイプ(長さは、上部10m、下部6m)
- 5/4D、直径は上が5mで下が4m
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