体温
読み:たいおん
外語:BT: Body Temperature
身体の温度。人間の場合、腋窩温(わきのしたの温度)で計測することが多い。
概要
体温計をわきに挟んで測る体温が腋窩温である。専用の体温計を口に入れて測ることもあるが、これは舌下温である。
人間でよく測られる体温で、部位ごとに温度が高い順に次のようになる。
- 直腸温
- 鼓膜温(耳)
- 舌下温(口中)
- 腋窩温(わき)
測定部位により外気温の影響を受けやすい。最も外気温の影響を受けにくいのは直腸温、つまり肛門に温度計を差し込んで測る体温である。
特徴
腋窩温
腋窩の皮膚温はおおむね30℃〜33℃程度であるが、体温計を挟み腋窩を閉じた状態では体内の温度が伝わること、また熱の放散が防がれることから、体腔温に近い温度が得られるとされる。
直腸温は37.5℃前後、舌下温は37.2℃前後が多く、腋窩温は36.5℃が多いとされる。なお、田坂定孝ほか著「健常日本人腋窩温の統計値について」(掲載誌 日新醫學 44(12) 1957.12 p.633〜638)によると、日本人の平均体温は36.89℃±0.34℃だったとされる。
新生児
新陳代謝が盛んな新生児は体温が高く、また体温調節機能が未熟なこともあり、平熱は概ね37℃以上ある。
生後100日程度で体温は37℃を下回るようになり、その後も徐々に体温は低下して、10歳〜15歳程度で成人とほぼ同様の体温となる。
高齢者
成人してからはおおむね平熱は維持されるが、高齢になると体温は低下する傾向にある。
一説によると体温そのものが低下するのではなく、皮膚の熱伝導が低下するため、あるいは腋窩の筋肉の収縮するため、などとされている。
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