膀胱容量
読み:ぼうこう-ようりょう
外語:bladder capacity
膀胱の容積。膀胱に溜められる尿の量。
概要
膀胱容量は個人差が激しく、範囲を示すことさえも難しいが、一般には機能的膀胱容量(昼間の最大容量)は、次のようであるとされる。
- 6歳児で150ml程度
- 7歳児で200ml程度
- 8歳児で250ml程度
- 成人で250ml〜600ml程度
一般に、体重1kgあたり7ml以上が正常とされる。
就寝時は膀胱が弛緩し、この1.5倍ほどの尿量を溜めることができる。
一般的な膀胱は上記の通りであるが、普段より我慢しているような人は膀胱の容量も大きくなりがちで、特に大きな人なら1000ml〜1200ml程度、あるいはそれ以上にもなるとされる。
特徴
検査方法
膀胱容量の測定は、限界まで我慢してから容器に出して測るだけなので自分でもできるが、より正確性を求めるのであれば膀胱内圧測定などで検査が可能である。
これは、膀胱機能に問題がある場合や、膀胱がん等の検査のために容量を測定するものであり、膀胱に潅流液を入れ、尿意を訴えた時点の注入量を膀胱容量とする。
尿意と容量
尿意が生じても、それイコール膀胱内が満タンという訳ではない。初発尿意と最大尿意では尿量に大きな差がある。
膀胱内の尿量が一定量に達する、より正確には膀胱内圧が一定に達すると、膀胱(それ自体が排尿筋と呼ばれる筋肉)が収縮し始め、同時に、膀胱の出口にある内尿道括約筋(膀胱括約筋)の興奮がとけて弛緩し、強制的に排尿を開始させる。これは不随意であり、本人の意思とは無関係に生じる。
膀胱から伸びる尿道は外尿道括約筋で覆われており、これは随意筋で、自分の意思で制御できる。この制御で抑制できるうちは、たとえ膀胱と内尿道括約筋が排尿させようとしていても漏れることはないが、外尿道括約筋で抑えきれない場合には、排尿が不随意的に起こる。いわゆるおもらしである。
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