初発尿意
読み:しょはつにょうい
外語:FDV: first desire to void
膀胱内にある程度の尿が溜まって来たとき、最初に感じる軽い尿意。膀胱内圧測定などで使われる用語。
概要
まず最初に感じる弱い尿意で、これは脊髄の仙髄にある排尿反射中枢の刺激による。
成人の場合、この時点では膀胱容量には余裕があるため、自分の意思により外尿道括約筋を収縮させたり排尿中枢を抑制することで、まだ暫くの間は我慢できる。
但し幼児の場合はこの時点で既に切迫していることがある。
特徴
膀胱容量は個人差が大きく、また測定法によっても、その時の状況によっても数値が異なるため数値を示すのは困難である。
尿量と尿意の強さは実際は相関がなく、尿意の強さと相関するのは膀胱内圧である。尿意を感じる下限と上限の圧があり、最初にその圧に達した時に感じる尿意が初発尿意ということになる。
一般的な説では、成人の場合では概ね200ml〜250ml程度で初発尿意を感じるとされ、これは膀胱最大容積の35%程度であるとする説がある。
また平均的な1回排尿量は200ml〜400ml程度である。
なお、幼児の場合でも初発尿意時の膀胱容量は成人と同程度とする説がある。そして幼児の機能的膀胱容量も同程度であることから、初発尿意で既に切迫している可能性が高い。
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