腎臓がん
読み:じんぞうがん
外語:Kidney cancer
腎臓に発生した悪性腫瘍のこと。腎がんともいう。
病因
小児の腎臓がんは先天性の疾患であり、例えば11番染色体に欠失が見られる場合があるが、一般的には後天的に発生する。
後天的発生の原因は煙草や薬品などが考えられているが、はっきりとした原因は分かっていない。
病態
主たる症状は血尿、腹痛、腹部腫瘤(しゅりゅう)だが、こういった症状が出てくるのはかなり進行してからで、既に20cm大にもなってから発見されるという例もある。
腎臓は尿を作っているだけではなく、実際には多機能な臓器なので、がん進行によって現われてくる症状も様々である。発熱、体重減、倦怠感や、ホルモン不足による貧血、高血圧、血中カルシウム濃度の上昇に伴う食欲不振などを発症する。
診察・治療
腎臓がんは放射線治療や抗がん剤治療の効果の薄いがんであるため、腎臓を外科的に切除するのが最も最善とされる。
3cm大以下であれば転移も少なく、予後は良好である。
がん自体が小さい場合、腎臓を丸ごと取ってしまうのはもったいないので、患部と周囲1cm程度を掘る、という治療も行なわれる。
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