納豆菌
読み:なっとうきん
外語:Bacillus subtilis var. natto

 糸引き納豆を作るのに使われる菌。枯草菌(こそうきん)の一種。
目次

情報

分類
 真正細菌ドメインには真正細菌界しかないので、界は略されることが多い。

生態
 好気性菌で、グラム陽性桿菌
 枯草菌の近縁種であり、腐敗菌の一種であるがヒトには無毒で、発酵に使われる。
 自然界に極めて広く分布し、周毛をもち胞子をつくる。

特徴

耐熱
 納豆菌は熱に強く、発育の適温は37℃〜40℃、胞子を死滅させるには140℃で約1時間が必要と言われている。
 このため、加熱で他の菌を殺菌し、生き残った納豆菌が発酵に使われる。

納豆
 糸引き納豆は、煮た大豆に納豆菌を繁殖させて作られる。
 ネバネバする糸は納豆菌が産生するもので、ナットウキナーゼなどの酵素を含む。
 納豆は驢ア酵食品としての独特の味と臭いを持つが、これは有機酸(プロピオン酸酪酸吉草酸カプロン酸オクタン酸など)や、テトラメチルピラジンなどに由来する。

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