矮新星
読み:わいしんせい
外語:dwarf novae

 内部臨界ロッシュローブの体積を埋める通常の恒星(矮星〜準巨星K-M星)と、降着円盤に囲まれた白色矮星からなる近接連星で、激変星の一種。ふたご座U型変光星とも。記号は「U」。
目次

概要
 白色矮星(主星)と普通の恒星(伴星)からなる近接連星である。
 伴星の表面のガスが主星の重力に引かれ主星へと流れ込んでいる。なおかつ、直接主星に流れ込むのではなく、一旦主星の周辺を周回する降着円盤を形成し、この円盤から徐々に主星へと落ち込んでいく。
 似たような構造で主星がブラックホール中性子星ものもあるが、これらはX線で輝くためX線変光星の一種X線連星と呼ばれ区別される。

特徴

変光
 軌道周期は0.05〜0.5日の範囲である。通常は僅かな、時に急速な光度の変動が観察されるだけだが、時々系の明るさが数倍急速に増加し、数日から1ヶ月以上の間隔の後、元の状態へと戻る。
 ある二つの星の二つの連続する爆発の間隔は大きく異なることがあるが、全ての星はこれらの間隔の特定の平均値、つまり平均光振幅に対応する平均周期によって特徴付けられている。周期が長いほど、振幅は大きくなる。

スペクトル
 これらの系は、しばしばX線源である。
 最小の系のスペクトルは連続的で、幅広いHおよびHe輝線がある。最大で、これらの線はほとんど消失するか、浅い吸収線になる。これらのシステムのいくつかは食変光星で、おそらくK-M星からのガスの流入による降着円盤で発生するホットスポットの食によって主な最小値が生じている。

分類
 変光星総合カタログ(General Catalogue of Variable Stars; GCVS)では、3種類に細分類している。

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