玉蜀黍
読み:とうもろこし
外語:corn
イネ科
の一年草。穀物としては小麦・稲に次いで第三位の生産量を持つ。その実を食用とする他、家畜の餌にもする。
目次
情報
分類
旧階層
新エングラー分類法
クロンキスト分類法
呼称ほか
特徴
生態
CAM植物
用途
情報
分類
▼はAPG分類法における階層で、従来の階級にないもの。
ドメイン
:
真核生物
Eukaryota
界:
植物界
Plantae
門:
被子植物門
Angiosperm
▼: 単子葉類 monocots
▼: ツユクサ群 commelinids
目:
イネ目
Poales
科:
イネ科
Poaceae
クレード: PACCAD clade
亜科: キビ亜科 Panicoideae
連: メリケンカルカヤ連 Andropogoneae
属: トウモロコシ属 Zea
種: トウモロコシ mays
旧階層
古い分類法での階層構造は次の通り。
新エングラー分類法
綱:
単子葉植物綱
Monocotyledoneae
目: イネ目 Graminales
科: イネ科 Gramineae
クロンキスト分類法
綱: ユリ綱 Liliopsida
亜綱: ツユクサ亜綱 Commelinidae
目: カヤツリグサ目 Cyperales
科: イネ科 Gramineae
呼称ほか
地域によっては、トウキビ(唐黍)などともいう。
なお「モロコシ」は名前は似ているが別種である。
特徴
生態
熱帯
〜亜熱帯で栽培される、背の高い草である。葉は
茎
から伸びるが、この葉はかなり幅広なのが特徴。
夏頃に雄花と雌花を付ける。雄花は茎の先端、一番高いところに付き、その姿はススキにも似ている。
雌花は茎の中程に沢山つき、これがやがてトウモロコシになる。
CAM植物
普通の植物が
C3植物
と呼ばれるのに対して、玉蜀黍は
CAM植物
(別名C4植物)と呼ばれており、C4回路を持っている。
砂漠のような乾燥の激しい地域に適応した植物ということが出来る。
用途
澱粉
を抽出したものは
コーンスターチ
、絞られた油は
玉蜀黍油
(とうもろこし油)という
植物油脂
になる。
人間の食料として、そのまま焼いたり蒸したりして食べるほか、種子だけを取り出して茹でたものが缶詰になってよく売られている。さらに、これを引いて粉にして、小麦のように水で捏ねて焼いたり茹でたりして食べられている。
再検索