接眼鏡
読み:せつがんきょう
外語:eyepiece

 望遠鏡のうち、接眼レンズが付いた部品のこと。アイピースともいう。
目次

概要
 対物レンズや対物鏡で作られた天体の像を拡大する働きを持つ。
 一般に複数の凸レンズが組み合わされており、次のようなものが一般的であった。

特徴

現状
 近年では、レンズの製作・組立が容易になったこと、望遠鏡の短焦点距離化が進んでいること、および他製品との差別化のため、メーカー品では従来型の配置を改良した独自形式のものが多い。
 低倍率用では4枚程度、高倍率用では6枚〜8枚程度のレンズを使った商品が一般的である。

機構
 接眼鏡は差し込み式になっていて、交換が可能である。これを交換することで、対物側は固定したまま望遠鏡の倍率を変えることができる。
 差込パイプの径は24.5mm、31.75mm、50.8mmの3種類があるが、規格は統一されているため、メーカーが違っていても交換可能である。
 また違う規格のものでも、変換アダプターで比較的簡単に利用できる。


 1980年代頃は24.5mmの「ツァイスサイズ」が一般的だったが、現在は1.25インチ(3.17cm)の「アメリカンサイズ」が主流である。近年は更に高性能となる2インチ(5.08cm)サイズに対応する望遠鏡も増えてきた。
 接眼鏡を購入する際には差込パイプの径をよく確認する必要がある。

倍率
 望遠鏡の倍率は、対物レンズの焦点距離÷接眼鏡の焦点距離で求める。
 対物レンズの焦点距離は、レンズにf=200mmのように書かれている。接眼鏡の焦点距離は接眼鏡にXX40mm(XXは接眼鏡の種類を意味する記号)のように書かれている。
 この組み合わせの場合は、200÷40=5倍となる。

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