大根
読み:だいこん
外語:radish

 アブラナ科ダイコン属の一年草または越年草。その大きな根を食用とするために栽培される。
目次

情報

分類
 ▼はAPG分類法における階層で、従来の階級にないもの。

旧階層
 古い分類法での階層構造は次の通り。

新エングラー分類法

クロンキスト分類法

生態
 原産地は中近東から支那とされる。
 花は4〜5月頃に咲き、収穫は9〜11月頃である。故に花は春の季語、根は冬の季語。

特徴

風味等
 古名を清白/蘿蔔(スズシロ)といい、春の七草の一つである。
 大根には消化酵素の一つアミラーゼ(ジアスターゼ)が多く含まれるため、大根おろし等にして生食すると消化・整腸作用がある。大根を食べると食当たりしないことから、当たらない役者→大根役者、などとも言われるようになった。
 ちなみに現在大流行中の青首大根は、辛味が強くないため大根おろしには向かないとも言われる。大根は先の方が辛味が強いため、大根おろしは先を、煮物などには上を使うのが良いとされる。

ゲノム
 大根のゲノムは2n=18である。で同じアブラナ科のキャベツと同じだが、比較的近縁とされる白菜(2n=20)やセイヨウナタネ(2n=38)とは違っている。
 また、アブラナ科のモデル植物でDNAがよく解析されているシロイヌナズナとはかなり遠い関係にある。
 大根のゲノムを世界に先駆けて解読したのは東北大学で、2014(平成26)年5月17日に国際科学雑誌「DNA Research」で発表された(DOI:10.1093/dnares/dsu014)。

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