大根
読み:だいこん
外語:radish
アブラナ科ダイコン属の一年草または越年草。その大きな根を食用とするために栽培される。
目次
情報
分類
旧階層
新エングラー分類法
クロンキスト分類法
生態
特徴
風味等
ゲノム
情報
分類
▼はAPG分類法における階層で、従来の階級にないもの。
ドメイン
:
真核生物
Eukaryota
界:
植物界
Plantae
門:
被子植物門
Angiosperm
▼: 真正双子葉類 eudicots
▼: 基幹真正双子葉類 core eudicots
▼: バラ群 rosids
▼: 第2真正バラ群 eurosids II
目:
アブラナ目
Brassicales
科:
アブラナ科
Brassicaceae
属:
ダイコン属
Raphanus
種: ダイコン sativus
旧階層
古い分類法での階層構造は次の通り。
新エングラー分類法
門:
被子植物門
Angiospermae
綱:
双子葉植物綱
Dicotyledoneae
亜綱:
古生花被植物亜綱
Archichlamydeae
目:
ケシ目
Papaverales
科:
アブラナ科
Brassicaceae
クロンキスト分類法
門: モクレン門 Magnoliophyta
綱: モクレン綱 Magnoliopsida
亜綱: ビワモドキ亜綱 Dilleniidae
目: フウチョウソウ目 Capparales
科:
アブラナ科
Brassicaceae
生態
原産地は中近東から
支那
とされる。
花は4〜5月頃に咲き、収穫は9〜11月頃である。故に花は春の季語、根は冬の季語。
特徴
風味等
古名を清白/蘿蔔(スズシロ)といい、
春の七草
の一つである。
大根には
消化酵素
の一つ
アミラーゼ
(ジアスターゼ)が多く含まれるため、大根おろし等にして生食すると消化・整腸作用がある。大根を食べると食当たりしないことから、当たらない役者→大根役者、などとも言われるようになった。
ちなみに現在大流行中の青首大根は、辛味が強くないため大根おろしには向かないとも言われる。大根は先の方が辛味が強いため、大根おろしは先を、煮物などには上を使うのが良いとされる。
ゲノム
大根のゲノムは2n=18である。で同じアブラナ科の
キャベツ
と同じだが、比較的近縁とされる
白菜
(2n=20)やセイヨウナタネ(2n=38)とは違っている。
また、アブラナ科のモデル植物でDNAがよく解析されているシロイヌナズナとはかなり遠い関係にある。
大根のゲノムを世界に先駆けて解読したのは東北大学で、2014(平成26)年5月17日に国際科学雑誌「DNA Research」で発表された(
DOI:10.1093/dnares/dsu014
)。
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