キャベツ
読み:キャベツ
外語:cabbage
アブラナ科アブラナ属の二年草。
野菜
として広く栽培され食べられている。和名は玉菜(たまな)、甘藍(かんらん)。
目次
情報
分類
旧階層
新エングラー分類法
クロンキスト分類法
生態
特徴
普及
近縁種
情報
分類
▼はAPG分類法における階層で、従来の階級にないもの。
ドメイン
:
真核生物
Eukaryota
界:
植物界
Plantae
門:
被子植物門
Angiosperm
▼: 真正双子葉類 eudicots
▼: 基幹真正双子葉類 core eudicots
▼: バラ群 rosids
▼: 第2真正バラ群 eurosids II
目:
アブラナ目
Brassicales
科:
アブラナ科
Brassicaceae
属:
アブラナ属
Brassica
種: ヤセイカンラン(野生甘藍) oleracea
変種: キャベツ(甘藍) var. capitata
旧階層
古い分類法での階層構造は次の通り。
新エングラー分類法
門:
被子植物門
Angiospermae
綱:
双子葉植物綱
Dicotyledoneae
亜綱:
古生花被植物亜綱
Archichlamydeae
目:
ケシ目
Papaverales
科:
アブラナ科
Brassicaceae
クロンキスト分類法
門: モクレン門 Magnoliophyta
綱: モクレン綱 Magnoliopsida
亜綱: ビワモドキ亜綱 Dilleniidae
目: フウチョウソウ目 Capparales
科:
アブラナ科
Brassicaceae
生態
原産地は
ヨーロッパ
の
地中海
沿岸。
菜の花のような黄色い四弁の花を付ける。
キャベツの原種である野生種ヤセイカンラン(野生甘藍)は巻いておらず、葉は開いたものだった。これが栽培されるようになった後に、葉が巻くキャベツが
突然変異
で発生、その後の数度の突然変異で現在のように堅く球を結ぶキャベツが生まれた。
従って分類学上は、キャベツはヤセイカンランという種の変種という扱いとなっている。
特徴
普及
キャベツという名は
英語
のcabbageの転訛。
生食用として、また煮たり焼いたりしても美味しく食べられるため、
ヨーロッパ
で広く食べられるようになり、それが世界中に広まった。
キャベツからは
ビタミンU
や
ビタミンP
などのほか、抗がん性の含硫化合物(スルホラファン等)が発見され、美味しいのみならず、がん予防効果もある健康食品であることが分かっている。
近縁種
キャベツの元になったヤセイカンラン(野生甘藍)には、キャベツの他に次のような変種がある。
ヤセイカンラン Brassica oleracea
カイラン(芥藍) Brassica oleracea var. alboglabra
カリフラワー
Brassica oleracea var. botrytis
ロマネスコ Brassica oleracea var. botrytis f. botrytis
ケール(ハゴロモカンラン) Brassica oleracea var. acephala
ハボタン Brassica oleracea var. acephala f. tricolor
コールラビ Brassica oleracea var. gongylodes
ブロッコリー
Brassica oleracea var. italica
メキャベツ(芽キャベツ) Brassica oleracea var. gemmifera
花序が肥大化した品種である
ブロッコリー
、この改良品種で軟らかくした
カリフラワー
、
茎
を肥大化させて
蕪
のようにしたコールラビなどがある。
なお、キャベツに似ているが
レタス
はキャベツの仲間ではない。
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