一価不飽和脂肪酸
読み:いっか-ふほうわしぼうさん
分子構造中に二重結合を一つだけ持つ脂肪酸のこと。なお、二重結合を一つも持たない脂肪酸は飽和脂肪酸、2つ以上持つものは高度不飽和脂肪酸と呼ばれる。
概要
普通は炭素数12以上の高級脂肪酸についてのみ使われる。
動物の肉や卵、オリーブ油などの脂肪中に多く含まれる。
特徴
脂肪酸にはトランス型とシス型があるが、天然に存在するものはほとんどがシス型である。
栄養学的に重要なのはオレイン酸。
健康神話
様々な研究によると、一価不飽和脂肪酸が健康に良いというデータがある一方、そうではないというデータもある。WHOが専門家を集めて検討した結果、一価不飽和脂肪酸が健康に良いというに十分な証拠はないとの結論に達した。
主な物質の一覧
- ミリストレイン酸 (C14:1)
- パルミトレイン酸 (C16:1)
- オレイン酸 (C18:1(9))
- エライジン酸 (C18:1(9))
- バクセン酸 (C18:1(11))
- リシノレン酸 (C18:1)
- ガドレイン酸 (C20:1(9))
- エイコセン酸 (C20:1(11))
- エルカ酸 (C22:1)
- ネルボン酸 (C24:1)
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