ペニシリン
読み:ペニシリン
外語:penicillin
ペニシリン系抗生物質
、
抗菌剤
の一つ。
β-ラクタム剤
の一つ。
目次
情報
ペニシリンG
誘導体、関連物質の例
特徴
発見
薬効薬理
作用機序
情報
ペニシリンG
ペニシリンGの略名はPCGである。
組成式: C
16
H
18
N
2
O
4
S
分子量
: 334.0987
比重
: (該当資料なし)
融点
: (該当資料なし)
沸点
: (該当資料なし)
CAS番号
: 61-33-6
ICSC番号: (登録なし)
外観: (該当資料なし)
溶解性: (該当資料なし)
誘導体、関連物質の例
ペニシリンには次のように様々なものがあるが、主に使われているのはペニシリンGである。
ペニシリンG
ペニシリンN
ペニシリンO
ペニシリンS
ペニシリンV
ペニシリンF
ペニシリンX
ペニシリンK
最初に抽出されたペニシリンは、ペニシリンGやペニシリンNを主成分とする混合物だった。
特徴
発見
1929(昭和4)年にイギリスの医学者
フレミング
が青カビ(
微生物
)から発見した。
フレミング自身はペニシリンを単離できなかったが、フレミングの論文を読んだフローリーとチェーンが1940(昭和15)年に単離に成功し、薬として実用化した。
この3人は1945(昭和20)年にノーベル生理学医学賞を受賞している。
ちなみに、ペニシリンの単離に成功したことを知ったフレミングは喜び、早速フローリーとチェーンに会いに出かけたのだが、二人はフレミングが既に死んでしまった過去の偉人だと思っていたので驚いた、という逸話がある。
薬効薬理
最も古い
抗生物質
であり、
ブドウ球菌
や溶連菌、肺炎球菌などの
グラム陽性菌
に強い
殺菌
作用がある。
作用機序
ペニシリンは、菌が
細胞壁
を作ることを妨害する働きを持つ。
細胞壁は
アミノ酸
と
酵素
が合体して出来るが、アミノ酸と合体する前にペニシリンが酵素と合体するため、
細菌
は細胞壁が作れなくなる。
細胞壁が薄くなると、増殖が抑制される。また細胞壁が薄いと浸透圧の差により細胞外の液が細胞内へと流入してしまうため、やがて
溶菌
を起こし死滅する。
細菌では、ペニシリンに耐性を持った質の悪い菌も出現しているとはいえ、弱い菌に対しては今でも劇的な効果があることには今も変わりはない。そのためペニシリン系の抗生物質は様々に応用されながら使われている。
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