ソルビトール
読み:ソルビトール
外語:sorbitol

 葡萄糖を高温高圧下で水素添加して作られる、六炭糖糖アルコールの一つ。葡萄糖還元物。ソルビットあるいはグリトールともいう。
目次

概要

基本情報
 光学異性体があるが、甘味があるのはD体のみである。
 

誘導体、関連物質の例

特徴

甘味料
 甘味砂糖の60〜70%程度で、爽やかな甘味がある。カロリーは3kcal/gで、砂糖の3/4である。
 エリスリトールの人気が高まってからは影が薄くなった。
 代謝インシュリンに依存しないため、糖尿病患者の血糖値を上昇させないという利点がある。また、この甘味料は虫歯にならないため、多く使われている。

保存料
 甘味料としての他、食品の変質防止や品質保持、湿潤調整などの作用がある。
 湿潤調整の機能を利用した代表がコンビニのおにぎりで、ソルビトールのお蔭で飯がパサパサにならない。

天然
 ソルビトールは糖アルコール中最大の生産量を誇る。
 またこれは天然にもある物質で、海藻や果実に含まれる。例えば蜜入り林檎の蜜の部分などに多く含まれている。

性質

安全性
 糖アルコール全体としての特徴として、一度に大量に摂取すると胃腸管に影響を与え、お腹が緩くなることがある。
 1982(昭和57)年にJECFA(FAO/WHO)は一日許容摂取量(ADI)の制定は不要な、極めて毒性の低い物質としてA(1)ランクに分類している。
 この物質による健康への影響は広範囲に調査されているが、有害性については何も得られていない。

危険性

有害性

環境影響

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