ゲージ粒子
読み:ゲージりゅうし
外語:gauge boson(s)

 基本相互作用の源となると考えられている素粒子のこと。
目次

概要
 全てのゲージ粒子はスピン量子数が1であり、ボース粒子でボース・アインシュタイン統計に従う。
 また、パウリの排他原理は適用されない。

特徴

相互作用
 宇宙には、4種類の基本相互作用があるとされている。
 これらは、それぞれゲージ粒子が源であると考えられている。

対応する粒子
ゲージ粒子力の強さ作用半径電荷
強い相互作用グルーオン110−13cm0
電磁相互作用光子10−20
弱い相互作用ウィークボソンW±10−510−16cm±1
Z00
重力相互作用重力子10−400

相互作用の性質

強い相互作用(核力)
 強い相互作用は8種類のグルーオンが元となる。クォークを結びつける力となる。

電磁相互作用
 電磁相互作用光子(フォトン)が元となる。
 電荷を持つ者同士が行なう光子(または電磁波ともいう)の交換が電磁相互作用の起源となる。これは量子電磁力学と呼ばれている。

弱い相互作用
 弱い相互作用ウィークボソンが対応する。ウィーク(weak)とは、英語で弱いの意。
 中性子の崩壊などを記述するもので、いわゆる放射能を記述する力である。弱い相互作用を受けると粒子の種類(香り)が変わるため、量子香力学とも呼ばれている。

重力相互作用(万有引力)
 重力相互作用(万有引力)は重力子(グラビトン)が元となる。質量を持つ粒子間に働く力となる。
 重力子は無質量であるため寿命と力の作用範囲は∞であるが、それ自体が持つ力の強さは極めて弱い。

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