重力相互作用
読み:じゅうりょく-そうごさよう
外語:universal gravitation

 基本相互作用のうちの一つ。重力による相互作用。
目次

概要
 重力による相互作用で、質量を持った物質同士が引きつけ合う力による相互作用のこと。「万有引力」ともいう。
 その力は発生源からの距離の2乗に反比例する法則(逆2乗の法則)に従う。
 また、この力は極めて弱く、既知の四種の基本相互作用の中で最弱であり、最強の強い相互作用と比べるとその力はおよそ1/1038でしかない。

特徴

機能
 重力相互作用(万有引力)は重力子(グラビトン)が元であり、質量を持つ粒子間に働く力となる。
 無質量であるため寿命、並びに力の作用範囲は∞であるが、持つ力の強さは著しく弱い。

弱い力
 既知の四種の基本相互作用の3番目が弱い相互作用という名前になっているが、重力相互作用はこれよりもさらに桁違いに弱い。
 重力相互作用は弱い相互作用の1/1034程度しかない。上3種類と比べて段違いに弱く、その力の差も歴然としている。
 重力がそれほどまでに弱いという分かり易い例は、磁石を用いた実験である。磁石を使えば鉄片を軽々持ち上げることができるが、これは地球ほどの質量を持った天体が鉄片を引く力(引力)よりも、たかが一片数cm程度しかない磁石の磁力(電磁相互作用による力)に負けていることを意味するわけである。

相互作用の分離
 ビッグバン宇宙論では、時刻10−44秒(温度1019GeV)に第一の相転移が起こり、重力相互作用と他の相互作用が分離した。

再検索