CRP |
辞書:科学用語の基礎知識 医学・用語編 (BMEDY) |
読み:スィーアーピー |
外語:CRP: C-reactive protein |
品詞:名詞 |
血清蛋白質の一種。C反応性蛋白。
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概要 |
正常な血液中にはごく微量しかないが、炎症が生じたり体内の組織が壊れたりすると増加するため、炎症の有無の判断に使われている。
同様の目的の検査に血沈があるが、CRPは血沈よりも反応が早く、また炎症改善時の消失も早いため、急性期診断ではCRPが主として使われている。
なお、CRPは風邪などを含めて炎症や組織破壊の生じる病気であれば例外なく陽性を示すため、この検査のみで病気の種類を特定することはできない。スクリーニング(ふるい分け)に使われる。
検体検査においては、免疫学的検査のうち「D015 血漿蛋白免疫学的検査」に分類されている。検査料は16点である。
特徴 |
検査目的 |
CRPは炎症に鋭敏に反応する指標であり、炎症の強さやその長さなどを判断するのに重視される。
炎症開始から数時間以内に急増し、炎症の消失から最長でも2〜3日以内で減少するため、炎症の早期発見に役立つ。また治療中であれば、他の検査と組み合わせながら、病気の重症度や治療成果が判断できる。
健康診断では免疫検査として血沈やリウマチ因子(RF)など共に実施され、リウマチの診断に使われている。
正常値 |
CRPは、陰性(-)が正常である。
診療機関によって様々だが、一般には0.30mg/dl以下が正常値であり、陰性と判断される。
0.50mg/dlを超えるようだと、異常とみなされる。
異常時 |
CRPの陽性の度合いによって疑われる疾患も変わってくる。いずれの場合も、CRP異常時は発熱や不快感などを伴っている可能性が高い。
弱陽性の場合、次のような疾患が疑われる。
強い陽性の場合、次のような疾患が疑われる。
関節リウマチ |
関節リウマチでは、まずは症状の軽減のため、CRPが0.50mg/dlになるように目指される。
薬の効果があれば多くの場合でこの値を達成でき、痛みや腫れ、そして関節変形などの症状の緩和や先延ばしが可能となり、外科的な手術を減らすことができる。
炎症の症状が重い場合はなかなか数値が下がらないが、それでも1.0mg/dl以下に抑える努力がなされる。
なお、関節リウマチの症状とCRPは必ずしも比例せず、最も重視されるのは痛みと腫れの軽減である。
リンク |
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