合成甘味料の一つ。
- 分子式: C9H12N2O2
- 分子量: 180.2
- 比重: (該当資料なし)
- 融点: (該当資料なし)
- 沸点: 169℃〜171℃
- CAS番号: 150-69-6
- ICSC番号: (登録なし)
- 化学名
- 4-Ethoxyphenylurea
- p-Phenethyl carbamide
ズルチン
1883(明治16)年にドイツで発明された。
甘味が砂糖の200〜400倍程度ある。
代謝はインシュリンに依存せず、糖尿病患者の血糖値を上昇させないという利点がある。
また当時、価格は砂糖の僅か3%という安さだったため、戦後の貧しい時期には重宝され、様々な加工食品の味付けに用いられた。最盛期には、日本ではジュースの大半とアイスクリームの半数程度に使われていたようである。
ラットでの動物実験で肝臓障害(肝臓障礙)や発がん性の疑いがある事が分かった。
このため1967(昭和42)年にFAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)での評価は「使用禁止」となった。日本では1969(昭和44)年4月1日より食品添加物としての使用が全面的に禁止となった。
ちなみに、使用禁止となった理由は上記のラットでの実験だけのようで、以降に再調査されたのかは不明。またヒトに対して本当に有毒かどうかの調査も行なわれてはいないようである。
危険性
- 引火点: (該当資料なし)
- 発火点: (該当資料なし)
- 爆発限界: (該当資料なし)
有害性
- 刺激
- 腐食性: (該当資料なし)
- 刺激性: (該当資料なし)
- 感作性: (該当資料なし)
- 毒性
- 急性毒性: (該当資料なし)
- 慢性毒性: (該当資料なし)
- がん原性: ラットで発がん性の疑い
- 変異原性: (該当資料なし)
- 生殖毒性: (該当資料なし)
- 催畸形性: (該当資料なし)
- 神経毒性: (該当資料なし)
環境影響
- 分解性: (該当資料なし)
- 蓄積性: (該当資料なし)
- 魚毒性: (該当資料なし)
用語の所属
人工甘味料
合成甘味料