アセトアミノフェン |
辞書:科学用語の基礎知識 薬学・一般薬編 (BPHARI) |
読み:アセトアミノフェン |
外語:Acetaminophen |
品詞:名詞 |
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概要 |
基本情報 |
アセトアミノフェン
誘導体、関連物質の例 |
情報 |
薬効薬理 |
アスピリン、アミノピリンと並ぶ代表的な解熱鎮痛消炎剤である。
中枢神経系の酵素であるシクロオキシゲナーゼを抑制し、解熱・鎮痛作用をもたらす。体温調節中枢に作用し、皮膚血管を拡張して熱の放散を活発にし解熱効果をもたらし、かつ末梢性の鎮痛効果を示す。
しかしアスピリンなどと違い末梢での抗炎症効果や鎮痛効果は弱く、緩和な痛みに用いられる。
最高血中濃度到達時間は治療量で約1時間。血中濃度半減期は治療量で約1時間〜2時間。
副作用など |
安全性が高いとされ、様々な風邪薬に配合されている。
ヒト経口致死量(LD50)は、成人で13g〜25g程度と考えられている。
アセトアミノフェンは、消化管からの速やかに、かつ完全に吸収される。治療量を飲んだ場合でも1時間以内、中毒量でも4時間以内には最高血中濃度が得られる。そして消化管から吸収されたアセトアミノフェンの殆どは肝臓で硫酸抱合とグルクロン酸抱合を受け、尿中へ排泄される。
しかし一部は肝臓のチトクロムP450酵素系により、毒性のある中間代謝物N-アセチル-p-ベンゾキノンイミン(NAPQI)となる。この物質は肝細胞中でグルタチオン抱合により薬理学的に不活性な抱合体となり(つまり解毒され)尿中に排泄されるが、許容量を超えてアセトアミノフェンが服用されるとグルタチオンが枯渇してしまい経路は飽和、解毒しきれなかったNAPQIが肝細胞の壊死を引き起こす。
アルコールと同時に摂取すると有害作用が増大するので注意。
規制区分 |
製品例 |
リンク |
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