太陽系の第2惑星。地球から最も明るい惑星として観測できる。
最大離角は47°程度で、明け方や夕方に輝いて見える。これらは明の明星、宵の明星と呼ばれ親しまれてきた。月の近くで明るく光る星は概ね金星である。
- 規模
- 赤道半径: 6,051.8km
- 偏率: 0
- 体積: 0.857 (地球=1)
- 質量: 4.869×1024kg、0.8150 (地球=1)
- 密度: 5.24g/cm3
- 赤道重力: 0.91 (地球=1)
- 脱出速度: 10.36km/s(9.0km/cBeat)
- 移動速度等
- 自転周期: 243.02地球日
- 赤道傾斜角: 177.4°
- 公転周期: 224.7地球日 (0.61521太陽年)
- 平均軌道速度: 35.02km/s(30.3km/cBeat)
- 会合周期: 583.9太陽日
- 公転軌道
- 長半径: 0.7233au
- 離心率: 0.0068
- 傾斜角
- 位置
衛星はない。
金星は公転と逆方向にゆっくり自転している。従って金星の一日は金星での一年以上の時間がある。
金星では、一日は1.08金星年、一年は0.92金星日、ということになる。
詳細な構成成分は現時点では不明。金星は地球と良く似た組成を持つが、表面の様子は全く違う。
大気
地球では石灰岩となっている二酸化炭素が大気中に気体として含まれているため、その温室効果によって表面温度は約470℃に達し、表面気圧も地球の90倍に達する。
また自転243日に対し、金星の大気は100m/s(86m/cBeat)の速度で吹き僅か4日で一周している。これは「大気超回転」と呼ばれているが、なぜこのような暴風が吹くのかは今以って解明されていない。
主な地名
金星は内惑星であるため位相角の変化により満ち欠けして見える。これを金星の相変化といい、コペルニクスにより予言された。
金星は地球のすぐ内側ということもあり、多くの観測機が観測に向かっている。
最初に金星を探査した探査機はアメリカのマリナー2号で、1962(昭和37)年のことである。近年では1990(平成2)年〜1994(平成6)年にかけてアメリカの金星探査衛星マゼランによって詳細な調査が行なわれた。
金星の存在は古くより知られており、発見者は不明。
英名Venus(ヴィーナス)は、ローマ神話の愛と美の女神ビーナス/ウェヌスに由来する。これはギリシャ神話のAphrodite(アフロディテ)に相当する。
用語の所属
太陽系
惑星
太陽系の惑星
地球型惑星
逆行惑星
関連する用語
ニコラウス・コペルニクス