アフロディテ |
辞書:文化用語の基礎知識 民俗学西洋編 (LFOLKW) |
読み:アフロディテ |
外語:Aphrodite |
品詞:名 |
ギリシャ神話におけるオリンポス十二神の一柱で、愛と美の女神。クロノスにより切り落とされたウラノスの男根が海を漂い、その時の泡から生まれた。
美に関してはヘラ、アテナと争い勝利したという神話が残されている。しかしこの争いが発端となり後にトロイア戦争が起こったという。この美貌から様々な神に求愛されるが、アフロディテは神々の中でも最も醜いとされた鍛治の神ヘファイストスの夫となった。これは神々が争うのを避けるためゼウスの計らいで最も硬派だったヘファイストスを選んだともされている。
しかしそこは愛の女神、愛以外のことは考えられない。よって、夫以外の様々な神と浮き名を流し、たくさんの子供が産まれたとされている。その中にはローマを建国した勇将アエネアスなどもいる。
特に熱心だった愛人は、戦争の神でありアフロディテと同じくオリンポス十二神の一柱であるアレスだった。しかしこの不実な愛も、遂に夫に見つかってしまう。こうしてアフロディテは、キュプロス島のパポスにある自分の神殿へ逃げてしまった。
歴史的にはアスタルテの模倣とも考えられ同一視される。ローマ神話ではウェヌス(ビーナス)に対応する。
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