蛋白質
読み:たんぱくしつ
外語:protein
動植物のからだを構成する有機化合物で、アミノ酸が数多く繋がったもののこと。推定10万種類が存在するといわれている。
「蛋」の字が常用漢字から漏れたため、現在は「タンパク質」とも書く。化合物の日本語名は日本化学会の化合物命名法委員会によるものが正式だが、そこでは前述の理由により「タンパク質」となっている。
概要
構造
蛋白質の基本単位は、20種類あるアミノ酸である。
このアミノ酸同士がペプチド結合して、枝分かれをせず、長く連なったものが蛋白質である。このアミノ酸がどのような順序で繋がるかによって、それがどのような蛋白質になるかが決まる。
ゲノム
アミノ酸の配列順序は、ゲノムに書かれている。アミノ酸の配列はすなわち蛋白質の構造そのものであるので、ゲノムは蛋白質の設計図であると云える。
現在、様々な生物のゲノム解析が行なわれており、ヒトのゲノムつまりヒトゲノムの解読も行なわれている。
特徴
生物は食物として蛋白質を体内に摂取し、消化によりアミノ酸に分解して吸収し、体内で再び蛋白質を作って利用する。
これらは細胞材料、血中蛋白や酵素、ホルモン、抗体の材料に、また一部は体内のエネルギー源となり、最終的にはアンモニアが生成される。
摂取された蛋白質は、1gあたり約4kcalになるとされている。
なお、アンモニアは有毒であるので、人間の場合は肝臓で尿素に生合成され、腎臓から尿として排出される。
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