爬虫類
読み:はちゅうるい
脊索動物門のなかの爬虫綱に属する動物の総称。
目次
情報
分類
下位分類(目)
概要
特徴
主な特徴
進化
発生生物学
血液型
卵の殻
腎臓
情報
分類
ドメイン
:
真核生物
Eukaryota
界:
動物界
Animalia
門: 脊索動物門 Chordata
亜門: 脊椎動物亜門 Vertebrata
上綱: 四肢動物上綱 Tetrapoda
綱: 爬虫綱 Reptilia
下位分類(目)
現生種は次の4目に分類される。
カメ目 Testudines
ムカシトカゲ目 Sphenodontia
有鱗目 Squamata
ワニ目 Crocodilia
爬虫類は
両生類
から分化し多様性を遂げたため、化石動物も含めるとより複雑な分類となる。
概要
約4億年前の
古生代
、
魚類
より
進化
し陸上生活を送っていた
両生類
より進化して登場した。
現存する動物の中で、蛇、トカゲ、亀などが代表である。
古くは、中生代には
恐竜
に代表される大型爬虫類が繁栄していた。
絶滅した恐竜、および鳥類、爬虫類、哺乳類を含めた系統としては概ね次のようになるが、一部確定しておらず議論のあるものもある(主にカメ類)。†は絶滅。
有羊膜類 Amniota
単弓類 Synapsid (単弓綱 = Synapsida)
獣弓類 Therapsid (獣弓目 = Therapsida)
哺乳類
Mammalia
竜弓類 Sauropsida
爬虫類 Reptilia
真正爬虫類 Eureptilia
双弓類 Diapsida
竜類(サウリア) Sauria
鱗竜形類 Lepidosauromorpha
鰭竜類 Sauropterygia
首長竜目 Plesiosauria †
鱗竜類 Lepidosauria
ムカシトカゲ目 Sphenodontia
有鱗類 Squamata (トカゲ、ヘビ)
主竜形類 Archosauromorpha
カメ類 (※分子系統学では、ワニに近縁とされている)
主竜類 Archosaurs
クルロタルシ類 Crurotarsi
ワニ形類 Crocodylomorpha
ワニ目 Crocodilia
鳥頸類 Ornithodira
翼竜目 Pterosauria †
恐竜上目 Dinosauria (※鳥類を除き絶滅)
竜盤類 Saurischia
鳥類
Aves
鳥盤類 Ornithischia †
恐竜よりやや早く登場した魚竜は、双弓類であることは確実ながら、その二大潮流となった鱗竜形類や主竜形類には属しておらず、また祖先となる陸棲爬虫類もなお未知であり、進化の系統については解決を見ていない。魚竜は発見された化石より胎生であることが分かっている。
特徴
主な特徴
主な特徴は次の通り。
変温動物である
肺呼吸
閉鎖血管系
で、
肺循環
と
体循環
はあるが、両者の明確な区別がない
卵生のものが多い
卵
は、硬い殻を持つ種と、柔らかい殻を持つ種とに分かれる
進化
爬虫類から
進化
したのが
鳥類
である。
発生生物学
血液型
両生類にも
血液型
が確認されている。
爬虫類は両生類から進化し、両生類は魚類から進化した。魚類はA型のみだったが、両生類や爬虫類にはA型、B型、AB型があるとされる。
卵の殻
爬虫類は陸上への進化を続けるにあたり、卵の殻を獲得したとみられる。殻にも柔らかいものと硬いものがあり、例えばトカゲなどは柔らかい卵を産むが、カメ、ワニ、ヘビなどは一般に硬い殻のある卵を産む。
殻を持つことには、幾つかの理由が見いだされている。
耐衝撃性 自重による形状崩壊を避けることと、外敵から身を守ることが殻の重要な役割である。
対乾燥性 陸上は水中と異なり乾燥するため、卵内の
水分
が蒸発しないように覆う必要があった。
長い孵化期間への耐久性 両生類は概ね一ヶ月以内に孵化する。対して爬虫類は数ヶ月間の孵化期間があり、つまりそれだけ卵でいる期間が長い。
この経年劣化に耐えること、また陸上での気候変動にも耐え内部を腐敗から守る必要があり、その防護も殻の役割である。
硬い殻を持つ特質は、爬虫類から進化した
鳥類
にも受け継がれている。
腎臓
脊椎動物
の
腎臓
は
前腎
・
中腎
・
後腎
がある。発生学的には、その名の通り前腎・中腎・後腎の順に生じ、後のものができると前のものが退化する。
両生類の頃は中腎が機能していたが、爬虫類になると中腎は退化し、後腎が機能するようになる。
爬虫類は、
アンモニア
を
尿酸
に変換する尿酸排出を獲得し、無駄に水分を失わずにアンモニア排出を可能として陸上生活に適応した。爬虫類から進化した
鳥類
も、この方法を受け継いでいる。
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