鳥類
読み:ちょうるい
脊索動物門のなかの鳥綱に属する動物の総称。
目次
概要
特徴
進化の系統
竜盤目まで
竜盤目から下位
鳥類の特徴
発生生物学
血液型
性染色体
卵の殻
腎臓
概要
約2億年前、
爬虫類
である
恐竜
のうち、竜盤目に属する獣脚類から
進化
して登場した。
竜盤目も様々な生物が誕生したが、鳥類のみが約6600万年前の恐竜絶滅の際にも絶滅を免れ、今に至っている。このため、恐竜の生き残りとすることもある。
特徴
進化の系統
竜盤目まで
†は絶滅。
有羊膜類 Amniota
竜弓類 Sauropsida
爬虫類
Reptilia
真正爬虫類 Eureptilia
双弓類 Diapsida
竜類(サウリア) Sauria
主竜形類 Archosauromorpha
主竜類 Archosaurs
鳥頸類 Ornithodira
恐竜上目 Dinosauria
竜盤目
Saurischia (続く項目で下位を表示)
†鳥盤目 Ornithischia
竜盤目にも様々な生物の化石が見つかっているが、始祖鳥や孔子鳥といった古代生物から現生鳥類の祖先にあたる真鳥類までを鳥群(Avialae)とし、このうち真鳥類から現生鳥類が誕生したと考えられている。
竜盤目から下位
コエルロサウルス類にはティラノサウルス科なども含まれているため、つまり系統樹を遡れば、現生鳥類とティラノサウルスは共通の祖先を持っており、遠縁の親戚関係にあたる。†は絶滅。
竜盤目 Saurischia
獣脚類 Theropoda
テタヌラ下目 Tetanurae
†スピノサウルス科 Spinosauridae
†アロサウルス科 Allosauroidae
コエルロサウルス類 Coelurosauria
†ティラノサウルス科 Tyrannosauridae
デイノニコサウルス類 Deinonychosauria
鳥群 Avialae = 鳥綱 Aves
†古鳥亜綱 Archaeornithes
†始祖鳥 Archaeopteryx (
中生代 ジュラ紀
)
パイゴスティル類 Pygostylia
†孔子鳥科/コンフキウソルニス科 Confuciusornithidae
†孔子鳥 Confuciusornis (
中生代 白亜紀
)
鳥胸類 Ornithothoraces
†異鳥類/エナンティオルニス類 Enantiornithes (中生代 白亜紀)
†ジングオフォルティス科 Jinguofortisidae
真鳥形類 Ornithuromorpha
真鳥類 Ornithurae = 胸峰類 Carinatae
オルニトゥラエ類 Ornithurae
†イクチオルニス Ichthyornis
(共通祖先)
†ヘスペロルニテス Hesperornithes
(共通祖先)
†Limenavis
鳥類
(現生鳥類) Aves
竜脚形類 Sauropodomorpha
鳥類の特徴
主な特徴は次の通り。
恒温動物である
肺呼吸
ほぼ例外なく翼を持つ
殆どの鳥類は空を飛ぶことができる
羽毛がある
閉鎖血管系
で、
肺循環
と
体循環
があり、
哺乳類
と同様に二心房二心室である
卵生である
卵
には固い殻がある
発生生物学
血液型
鳥類は
爬虫類
から
進化
した。爬虫類にはA型、B型、AB型があるとされるが、鳥類にはABO式血液型は存在しないとされる。
性染色体
鳥類の性決定様式は
メスヘテロ型
である。
卵の殻
鳥類は硬い卵の殻を獲得した陸棲の爬虫類より進化したため、同様に卵は硬い殻を有している。
腎臓
後腎
を有する。
脊椎動物
の
腎臓
は
前腎
・
中腎
・
後腎
があり、発生学的にはその名の通り前腎・中腎・後腎の順に生じ、後のものができると前のものが退化する。
両生類の頃は中腎が機能していたが、爬虫類になると中腎は退化し、後腎が機能するようになった。爬虫類から進化した鳥類は、その特徴を引き継いだ。
爬虫類の頃に、
アンモニア
を
尿酸
に変換する尿酸排出を獲得し、無駄に
水分
を失わずにアンモニア排出を可能として陸上生活に適応した。爬虫類から進化した鳥類は、この方法を受け継いでいる。
再検索