エフェドリン類の鎮咳剤。「エフェドリン塩酸塩」ともいう。
- 分子式: C10H15NO・HCl
- 分子量: 201.69
- 比重: (該当資料なし)
- 融点: 218℃〜222℃
- 沸点: (該当資料なし)
- CAS番号: 50-98-6
- ICSC番号: (登録なし)
- 化学名: (1R,2S)‐2‐Methylamino‐1‐phenylpropan‐1‐ol‐monohydrochloride
塩酸エフェドリン
常温常圧乾燥下では白色の結晶または結晶性の粉末で、無臭。味は苦い。水溶性。
- 溶解性:
- 水に溶けやすい
- エタノール(95)にやや溶けやすい
- 酢酸(100)に溶けにくい
- アセトニトリルに殆ど溶けない
- 無水酢酸に殆ど溶けない
アドレナリン作動性受容体を直接あるいは間接的に刺激し、気管支を拡張させる働きがある。
内用薬として気管支喘息等の咳止め、注射剤としては内服効果に加えて感冒や急/慢性気管支炎、肺結核、上気道炎(咽喉頭炎や鼻カタル)などに伴う咳止め、鼻粘膜の充血や腫脹、脊椎麻酔時の血圧降下などの効能がある。
血圧上昇、頭痛、めまい、悪心、嘔吐、幻覚や妄想を伴う精神症状などの副作用をもたらす場合がある。
この薬の薬理作用は交感神経を興奮させることであるが、延いては副交感神経の抑制が起こることになる。男性の勃起は副交感神経の働きであるため、副作用により勃たなくなることもある。EDぎみの場合には悪化させるおそれがあるので服用には注意が必要。
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ED