SNRI系抗鬱薬の一つ。日本初のSNRIである。
- 分子式: C15H22N2O・HCl
- 分子量: 282.81
- 比重: (該当資料なし)
- 融点: 約171℃(分解)
- 沸点: 沸点以下で分解する
- CAS番号: 101152-94-7、92623-85-3(ミルナシプラン)
- ICSC番号: (登録なし)
- 化学名:
- (±)-cis-2-aminomethyl-N,N-diethyl-1-phenylcyclopropane-carboxamide monohydrochloride
ミルナシプラン塩酸塩
- 外観: 白色の結晶性の粉末。無臭または僅かな芳香がある。味は苦い。
- 溶解性:
フランスのピエールファーブル メディカメン社が、鬱病の治療薬として開発した薬である。
主要な用途は次のとおり。
セロトニン(5-HT)とノルアドレナリンの再取り込みを阻害することで、鬱病に効果がある。
成人で1日50mgを初期用量とし、1日150mgまで増量する。
1日2割を経口投与する。
年齢・症状に応じて適宜増減する。18歳未満と60歳以上の服用は推奨されない。
副作用には吐き気や排尿困難、眠気や目眩いなどがある。
多数のゾロがある。
この薬品は、鬱病には効果がないと見られている。
厚生労働省は2013(平成25)年3月29日、1999(平成11)年以降に承認された新しいタイプの抗鬱薬の投与について、18歳未満への投与は慎重に検討する旨を添付文書に記載するよう、日本製薬団体連合会に指示し、その中にミルナシプラン塩酸塩が含まれていた。
これは、海外での臨床試験において、有効性を確認することが出来なかったための措置である。
用語の所属
抗鬱薬
SSRI
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