クロロホルム |
辞書:科学用語の基礎知識 化学物質名・溶媒溶剤編 (NSUBNS) |
読み:クロロホルム |
外語:chloroform |
品詞:名詞 |
溶剤の一つ。塩素系有機溶剤の一つで、有毒である。トリクロロメタン(Trichloromethane)の慣用名。
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情報 |
CHCl3、分子量119.4。
融点竏64℃、沸点62℃。CAS番号67-66-3、ICSC番号0027。
常温では無色の液体。エーテルのような独特の臭気を持ち、味はかすかに甘い。
特徴 |
睡眠薬ではない |
三流ミステリー作品では、人を誘拐する際の睡眠薬として使われる定番薬品である。
しかし残念ながら、これが可能なのは三流ミステリー作品の世界の中だけであり、この現実世界では起こらない現象である。
クロロホルムでは簡単には意識を失わない。その前に気分を害して嘔吐、このために窒息し、永遠に眠ってしまう可能性が高い。
ハンカチにクロロホルムを付けて口を押さえる、などと言った日には、口の周りや唇は腫れ上がり、それは見るも無残な姿になるものと思われる。
実験室的用途 |
毒性 |
肝臓や腎臓に対する毒性が極めて強いので、取り扱い注意。故意に吸い込むようなことは、決してしてはならない。
現在では、どうしても止むを得ない場合を除いて、より安価で危険性が低い(といわれる)ジクロロメタンを使うようになってきている。
安全性 |
リンク |
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