タブン |
辞書:科学用語の基礎知識 化学物質名・毒物編 (NSUBNP) |
読み:タブン |
外語:GA: Tabun |
品詞:名詞 |
毒ガスとして使用される神経性ガス。但し、実は常温では「液体」である。
化学式C5H11N2O2P、構造式C2H5O-PO(CN)N(CH3)2、分子量162.12。融点竏50℃、沸点240℃。CAS番号77-81-6。化学名Ethyl N,N-dimethylphosphoramidocyanidate。
タブン
常温常圧では無色または淡褐色の液体。その蒸気は、純物質は無臭だが、不純物がある場合は僅かに果実臭を放つ。
これは1936(昭和11)年にドイツの科学者Gerhard Schrader(ゲルハルト・シュラーダー)博士率いるチームが開発した。Tabunはそのドイツにおけるコードネームだが、語源はよく分からない。ドイツ(Germany)で開発されたことからアメリカでは "G剤" と呼ばれ、タブンはそのうちコードネーム "GA" と呼ばれた。
有機溶媒にはよく溶けるが、水にはあまり溶けない。水で徐々に加水分解されるが、サリンより残存しやすいとされる。強酸または強アルカリ下では速やかに加水分解される。撒かれた後、晴天では土中で2日間程度持続されるとされる。
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