サッカリン
読み:サッカリン
外語:saccharin

 トルエンを原料とする人工甘味料。安息香酸スルファミド。
目次

物質の情報

基本情報
 

誘導体、関連物質の例

物質の性質

発見
 アイラ・レムセン(Ira Remsen)により発見された。
 甘味が砂糖の200〜500倍程度あるが、苦味もあるため他の甘味料と併用されることが多い。

普及
 サッカリンは殆ど水に溶けないため、主にチューイングガムで使われた。このナトリウム塩であるサッカリンナトリウムは水溶性であるため、一般にはナトリウム塩が使われている。
 ちなみに、この甘味料がかつて砂糖の代わりに頻用されたのは、砂糖より安価であったためである。

吸収性
 消化器管からの吸収速度が速く、経口投与後直ぐに血中濃度が最高に達する。
 酸性条件下では非イオン型が多くなり、吸収されやすい。

毒性
 かつてはチクロと共に一大栄華を誇ったが、発がん性の疑いがあることが分かり、1973(昭和48)年に使用禁止になった。
 しかし後の研究により、発がん性の疑いは殆ど心配無いことが明らかとなり、現在は制限つきで再認可されている。
 それでも人工甘味料の中では比較的毒性が高いとされていて、成人でも毎日5g〜25g摂取すると数日で下痢や胃酸過多などの症状を引き起こす。

物質の特徴

安全性

危険性

有害性

環境影響

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