アセトアミノフェン
読み:アセトアミノフェン
外語:Acetaminophen
非ピリン系
解熱鎮痛消炎剤
。
目次
概要
基本情報
誘導体、関連物質の例
情報
薬効薬理
副作用など
規制区分
製品例
概要
基本情報
組成式: C
8
H
9
NO
2
構造式: HOC
6
H
4
NHCOCH
3
分子量
: 151.16
比重
: (該当資料なし)
融点
: 169℃〜172℃
沸点
: 500℃
CAS番号
: 103-90-2
ICSC番号: 1330
化学名: N-(4-Hydroxyphenyl)acetamide
外観:
白色
の結晶または結晶性の粉末、ごくわずかな苦味がある
溶解性:
メタノール
、
エタノール
(95)に溶けやすい
水
にやや溶けにくい
ジエチルエーテル
に極めて溶けにくい
水酸化ナトリウム
試液に溶ける
誘導体、関連物質の例
N-アセチル-p-ベンゾキノンイミン
(NAPQI)
情報
薬効薬理
アスピリン
、アミノピリンと並ぶ代表的な解熱鎮痛消炎剤である。
中枢神経
系の
酵素
であるシクロオキシゲナーゼを抑制し、解熱・鎮痛作用をもたらす。体温調節中枢に作用し、皮膚
血管
を拡張して熱の放散を活発にし解熱効果をもたらし、かつ末梢性の鎮痛効果を示す。
しかしアスピリンなどと違い末梢での抗炎症効果や鎮痛効果は弱く、緩和な痛みに用いられる。
最高血中濃度到達時間
は治療量で約1時間。
血中濃度半減期
は治療量で約1時間〜2時間。
副作用など
安全性が高いとされ、様々な
風邪薬
に配合されている。
ヒト経口
致死量
(
LD50
)は、成人で13g〜25g程度と考えられている。
アセトアミノフェンは、消化管からの速やかに、かつ完全に吸収される。治療量を飲んだ場合でも1時間以内、
中毒量
でも4時間以内には最高血中濃度が得られる。そして消化管から吸収されたアセトアミノフェンの殆どは肝臓で硫酸抱合とグルクロン酸抱合を受け、尿中へ
排泄
される。
しかし一部は肝臓の
チトクロムP450
酵素系により、毒性のある中間代謝物
N-アセチル-p-ベンゾキノンイミン
(NAPQI)となる。この
物質
は
肝細胞
中でグルタチオン抱合により薬理学的に不活性な抱合体となり(つまり解毒され)尿中に排泄されるが、許容量を超えてアセトアミノフェンが服用されるとグルタチオンが枯渇してしまい経路は飽和、解毒しきれなかったNAPQIが肝細胞の壊死を引き起こす。
アルコール
と同時に摂取すると有害作用が増大するので注意。
規制区分
第二類医薬品
一般用医薬品
製品例
PL配合顆粒
(塩野義製薬)
カロナール(昭和薬品化工)
小児用
バファリン
(ライオン)
ベンザブロックS錠 (武田薬品)
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