Hareca
読み:ハレカ
外語:Hareca
岡山県内のバスや路面電車で使用されている、
ICカード乗車券
。Harecaの
商標権
は社団法人岡山県バス協会が保有している。ソニーが開発した
FeliCa
システムを採用している。
目次
仕様
概要
特徴
採用事業者
ID番号
販売額
名前の由来
譲渡等
有効期限
他のカードとの関係
機能
再発行
その他割引
プレミア
初回購入時
チャージ時
利用総額プレミア
仕様
導入: 2006(平成18)年10月1日
カードタイプ: Cタイプ (
FeliCa
)
カード規格: 独自規格
ID番号: 社局ごとに異なる(詳細後述)
導入エリア: 岡山電気軌道、両備バス、下津井電鉄、宇野バス
利用者数: 不明
相互利用: 予定なし
運賃支払い機能
プリペイド方式によるSF機能 (上限2万円)
定期券機能
カード種別
プリペイド券 (無記名式、記名式) SF機能
定期券 (記名式) SF機能+定期券機能
デポジット: 500円
会費等: 無料
紛失時: 記名式のみ再発行可能 (要再発行手数料)
電子マネー機能: なし
その他サービス: なし
概要
岡山県内のバス、路面電車用のカードである。
日本鉄道サイバネティクス協議会
(略称サイバネ協会)が規定した「自動改札システムに用いるICカード乗車券規格」に対応した
非接触ICカード
による乗車券であるが、カードに記録される情報自体は完全に独自仕様である。
従来使われていた磁気カード「岡山県共通バスカード」の更新のため、両備グループが主体となり導入した。このためバスカードのように、購入やチャージ時には8%のプレミアが加算される。プレミアがあるため、Harecaを他の地域で使用することはできない。HarecaはHareca加盟事業者専用のカードである。
Harecaは両備グループが主体であることから、両備グループと距離を置いていた事業者はHarecaに参入せず、このためサービスエリアは岡山県共通バスカードの範囲から大幅に縮小することとなった。
なお、Hareca圏は
PiTaPa
のエリアでもあり、ポストペイでの精算が可能である。
特徴
採用事業者
いずれも、バスについては路線バスのみで、岡山県外への高速バスや定期観光バス等は除く。
岡山電気軌道 (バス、路面電車の全線)
中鉄バス (岡電バスとの共同運行路線のみ)
免許センター線
半田山・津高台団地線
国立病院線 (スポーツセンター経由)
両備バス (全線)
東備バス (西大寺以東)
下津井電鉄
宇野バス
ID番号
社局ごとのID番号は次の通り。
岡山電気軌道 ‐
OD
両備バス ‐
RB
下津井電鉄 ‐
SD
宇野バス ‐
UN
販売額
カードは2000円で販売されている。うち500円がデポジットである。
購入時点でプレミアム額120円が含まれており、1,620円ぶんが利用可能。
名前の由来
Harecaは、Hare(晴れ)+Card(カード)を語源とする。
岡山県は降水量が少なく、特に降水量1mm以上の日数が日本一少ない県とされており、このため「晴れの国」の異名がある。ここから、カードの名前となった。
マスコットキャラクターとして、太陽に胴体や手足の生えた系の、いわゆるゆるキャラが採用されている。
譲渡等
譲渡は可能だが、個人情報を登録したカードは譲渡できない。一旦解約(払い戻し)する必要がある。
有効期限
最後の利用日から10年間。
他のカードとの関係
Harecaの当初導入社局4社は、Hareca導入と同時に
PiTaPa
にも加盟したため、PiTaPaを片道で受け入れる。この場合、PiTaPaでの支払いはポストペイ(後払い)で対応できる。
PiTaPaはICOCAと相互利用可能となっているため、PiTaPaに対応する事業者は、ICOCAも利用できる。
後から参入した宇野バスは、Hareca単独での加盟で、PiTaPaに加盟していない。このため、Harecaしか利用できず、PiTaPaやICOCAは利用できない。
機能
再発行
利用者情報が登録されたカードの場合に限り、カードを紛失しても再発行が可能。
他人に使われた分は戻らないので、紛失に気付いた時点で取扱窓口で使用停止手続きとともに再発行手続きを行なう(要身分証明書)。以降、土日祝を除く3営業日以降に、取扱窓口で再発行されたカードを受け取ることができる。
再発行手数料200円と、新たにデポジット500円が必要である。
その他割引
乗り継ぎ割引 30分以内にバスからバスへ乗り継いだ場合、大人20円、子供10円割引
誕生日割引 誕生日以降3日間、利用ごとに大人50円、子供20円割引
特定日割引 事業者が指定する特別な割引の日は割引となる
プレミア
初回購入時
Harecaは2000円で販売されている。このうち、500円はデポジットである。
初回購入時は、この1500円分に、購入時プレミアとして8%(120円)が加算され、1620円分が利用できる。
チャージ時
チャージ(積み増し)は、各社とも、バス、路面電車、取扱窓口で可能。
通常は、1000円(1000円札1枚)、3000円(1000円札3枚)、5000円(5000円札1枚)、1万円(1万円札1枚)の4通りに対応する。
チャージ時に8%のプレミアが付くため、次の金額となる。
1,000円 … チャージ8%(80円)加算 → 1,080円
3,000円 … チャージ8%(240円)加算 → 3,240円
5,000円 … チャージ8%(400円)加算 → 5,400円
10,000円 … チャージ8%(800円)加算 → 10,800円
利用総額プレミア
先月の利用総額(Hareca加盟局すべての合計)に応じて、翌月の初回チャージ時に利用総額プレミアが加算される。
0円〜1000円まで … 0%
1010円〜7000円まで … 2%
7010円〜9000円 … 6%
9010円〜11000円 … 8%
11010円〜13000円 … 10%
それぞれの範囲の合計となるため、例えば先月利用総額が13000円であれば、次の計算により、120円+120円+160円+200円で計600円となる。
0円〜1000円(1000円) … 0%
1010円〜7000円(6000円) … 2% (120円)
7010円〜9000円(2000円) … 6% (120円)
9010円〜11000円(2000円) … 8% (160円)
11010円〜13000円(2000円) … 10% (200円)
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