電化
読み:でんか
外語:electrification
電車
や
電気機関車
など、電気を動力源とする列車が走れるように、設備を整備すること。
目次
概要
方式
由来
特徴
設備
採算ライン
交直流
概要
方式
電気の方式により、
直流電化
と
交流電化
に分けられる。
日本の鉄道電化方式には、主として次のものがある。
直流600V
直流750V
直流1500V
交流20000V ‐ JR在来線
交流25000V ‐ 新幹線
また、電気の供給方式により、
架空電車線方式
、
第三軌条方式
などに分けられる。
由来
世界初の電気運転は1879(明治12)年、ドイツのベルリンで行なわれた万国産業博覧会での宣伝用で、
直流
125V、第三軌条方式だった。
日本初の電化による営業運転は、1895(明治28)年に
京都市
の路面電車で行なわれた。
特徴
設備
設備は、電気を供給する
電線
と、その電線を支えるための工作物とに分けられる。
電線と工作物を合わせて「
電車線
」という。
電線のうち架空式のものを「
架線
」という。
採算ライン
総合エネルギー効率が高く、経済的である。
しかし電化工事時に莫大な費用がかかるために、列車頻度の多い路線やトンネルの多い路線、高速運転を行なう路線で主に採用されている。
一般に、電化した場合の採算ラインは1日あたり70〜80本の列車、とされている。
交直流
古くは、直流電動機を使うために直流電化されていた。
後に費用の安い交流電化が開発され、
整流
技術も発達したことから、今後の電化区間は他線との乗り入れなどを考慮しながらも、可能な限り
交流
で行なうことになっている。
地下鉄
では、交流電化をしようとすると、誘導電流対策のためにトンネル断面を広く取る必要がある。コストの面から、必然的に直流電化となってしまう。
東北新幹線
の上野駅近辺は交流電化の地下トンネルだが、もともと
新幹線
規格の広いトンネル断面のため、交流電化でも問題は無い。
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