スルッとKANSAI |
辞書:鉄道用語の基礎知識 鉄道編 (RAIL) |
読み:スルッとかんさい |
品詞:商品名 |
かつて、関西地方の私鉄やバス路線各社が導入した、近畿圏共通ストアードフェアシステムの愛称。
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概要 |
スルッとKANSAIシステムを採用した、実際のカードの名称は加盟社局ごとに違っていた。
「スルッとKANSAI」の商標権を持っているのは大阪市である。
スルッとKANSAIは、後引き方式を採用しているのが特徴。
スルッとKANSAI 1000円券
緑の服を着たマスコットキャラは「スルットちゃん」で、8歳の魔法使いの女の子という設定になっていた。
特徴 |
由来 |
元々のルーツは1992(平成4)年に阪急電鉄が導入したストアードフェアシステム「ラガールカード」で、1994(平成6)年に能勢電鉄とシステム統合、1996(平成8)年に大阪市交通局、北大阪急行、阪神電鉄が加入し、この名称となった。
その後、JR西日本に対抗する勢力として発展を続けるが、しばらくして、そのJR西日本がスルッとKANSAIネットワークに入りたいと言って来たのを事実上断ったという話は語り草になっている。その後JR西日本は独自にJスルーカードを導入した。
2001(平成13)年春には近鉄が加盟し、名実ともに関西圏のほとんどの私鉄やバス会社で使えるようになった。また、名鉄も加盟を検討しているという噂があったが、これは実現しなかった。
終焉 |
スルッとKANSAI協議会は、ICカード乗車券としてはクレジットカードであるPiTaPaを開発した。但しこれはスルッとKANSAIではなくマスコットもスルットちゃんではない、別のカードの扱いである。
全国で使うとなると、KANSAIという地域名が名称に含まれていると都合が悪かったのかもしれないが、実際の理由は定かではない。
ICOCAのようなプリペイド式のIC式スルッとKANSAIが待望されたが遂に発表されることなく、スルッとKANSAIの販売と利用終了が2016(平成28)年7月1日に発表された。各社局は、PiTaPaではなくICOCAに力を入れている惨状である。
そして2017(平成29)年3月31日に販売終了、2018(平成30)年1月31日に利用終了となった。
対応社局 |
2010(平成22)年現在、加盟社局で、かつ利用可能だった社局は次の通りだった(50音順、電車→バス等の順で記載)。
かつて利用できたが、この時点でICカードのPiTaPaに移行した社局は略す。
頭に2桁の英字を記載したものは、スルッとKANSAIで刻印される英字がある社局。
リンク |
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