りんかい線
読み:りんかいせん
外語:Rinkai Line
東京臨海高速鉄道
が運営している唯一の路線。かつては
臨海副都心線
という路線名であった。
目次
概要
情報
起点・終点
区間
所属
沿革
経営状況
状況
建設経緯
用途
ICカード
JR東日本による買収
接続する路線
列車の情報
自社車両
乗り入れ車両
概要
総延長: 12.2km
軌間
: 1067mm軌道(JR在来線と同じ
狭軌
)
駅数: 8駅(起点、終点の駅を含む)
単線複線: 全線
複線
電化区間: 全線
電化
、
架空電車線方式
・
直流電化
1500V
閉塞方式
:
自動閉塞方式
保安装置:
ATS-P
運転速度: (未確認)
所要時間: 新木場〜大崎 ‐ 約18分
情報
起点・終点
起点:
新木場駅
終点: 大崎駅
区間
新木場駅〜東京テレポート駅
京葉貨物線
東京テレポート駅〜大崎駅
りんかい線 (※路線としての正式名称は不明)
所属
東京臨海高速鉄道
新木場駅〜大崎駅 (
第一種鉄道事業者
)
沿革
1996(平成8)年3月30日: 新木場〜東京テレポート駅(L=4.9km)開業 当時の路線名は臨海副都心線で、4両編成
1996(平成8)年8月3日〜4日:
コミックマーケット
に初参加 予想通り大混乱を起こす
2000(平成12)年9月1日: 法定路線名、営業案内ともにりんかい線に改称
2000(平成12)年10月14日: パスネット導入開始
2001(平成13)年3月31日: 東京テレポート〜天王洲アイル(L=2.9km)開業
2002(平成14)年12月1日: 天王洲アイル〜大崎(L=4.4km)開業(全線開業)
JR東日本 埼京線
と相互乗り入れ開始
編成の増強により、線内専用編成は6両、直通列車は10両になる
2002(平成14)年12月1日: Suica導入開始
2003(平成15)年2月28日: 運賃値上げ 初乗り3kmまで200円という破格の運賃になる。
2004(平成16)年8月1日: JR西日本の
ICOCA
に対応開始
2004(平成16)年10月16日: 全車両が10両編成化
2008(平成20)年3月29日: JR東海の
TOICA
に対応開始
2009(平成21)年3月14日: JR北海道の
Kitaca
に対応開始
2010(平成22)年3月13日: 九州のICカード3種(
SUGOCA
、
nimoca
、
はやかけん
)に対応開始
2013(平成25)年3月23日:
交通系ICカード全国相互利用
開始
2014(平成26)年4月1日: 運賃値上げ(消費税増税に伴う) 初乗り3kmまで210円(ICカード時は206円)という破格の運賃になる。
経営状況
開業当初、毎日
コミックマーケット
が開催されても黒字にならないという噂が立っていたこともあった。一時期の
営業係数
は一説には200を超えていたこともあったようである。
全線開通前の東京テレポートや天王洲アイルには、全くと言っていいほど人がおらず、都内最凶の赤字路線であることは間違いなかった。
なお、減価償却前の黒字化はすでに達成している。
状況
建設経緯
元々は、国鉄の「東京外環状線」計画で持ち上がった、貨物線増強のための計画路線の一部である。
東京外環状線のうち、京葉線は川崎市塩浜を起点とし、木更津を終点とする、東京湾に沿う路線として計画された。そしてこれが、東京貨物ターミナル駅から新木場までの貨物線、京葉貨物線として建設された。
りんかい線以外の周辺路線も含めて経緯を示す。
1973(昭和48)年10月1日: 川崎貨物駅〜東京貨物ターミナル駅が東海道貨物線として開業
1975(昭和50)年5月10日: 千葉貨物ターミナル駅〜蘇我駅が
京葉線
として開業
1986(昭和61)年3月3日: 西船橋駅〜千葉貨物ターミナル駅が京葉線として開通、西船橋〜千葉みなと間で旅客営業開始
1987(昭和62)年4月1日: JR東日本発足
1990(平成2)年3月10日: 東京駅〜新木場駅が京葉線として開通、東京駅〜蘇我駅で旅客営業開始 本来の京葉線の計画から外れている、新規区間の東駅〜越中島は計画倒れした成田新幹線の用地を流用した。
1996(平成8)年3月30日: 東京テレポート駅〜新木場駅が、りんかい線として開業
2001(平成13)年3月31日: 天王洲アイル駅〜東京テレポート駅が、りんかい線として開業
2002(平成14)年12月1日: 大崎駅〜天王洲アイル駅が、りんかい線として開業
すなわち、塩浜と木更津の間は、現在の鉄道では次がおおむね該当する。
東海道貨物線 川崎貨物駅〜東京貨物ターミナル駅
りんかい線 東京貨物ターミナル駅(の周辺である大井)〜新木場駅
京葉線
新木場駅〜蘇我駅
京葉臨海鉄道 臨海本線 蘇我駅〜北袖駅 (北袖分岐点〜木更津駅は未成線)
京葉線区間は早々に旅客線化されたが、東京貨物ターミナル〜新木場に関しては
JR貨物
が貨物輸送を開始しなかったり、埋立地周辺がまったく開発されていなかったなどの理由で線路の敷設は終わっていたにも関わらず、完全に放置状態になっていた。
そんな最中「世界都市博覧会」の輸送のためにその一部(東京テレポート〜新木場)が旅客線化されることになり、しかしあの青島都知事が世界都市博覧会を中止してしまったため、1996(平成8)年3月30日(都市博中止の後)に、めでたくなく開業を迎えることになった。
なお、新たに大崎〜東京テレポート間が計画に加えられたのはその後の事業展開によるもので、こうして現在の運行体系に至っている。
用途
13号地
周辺に建設される臨海副都心への旅客輸送を担うはずの路線であったが、実際には台場周辺の観光輸送に使われる路線に成り下がっている。
一般人
的には東京テレポート(
フジテレビジョン
)、
逸般人
的には
国際展示場駅
(
東京ビッグサイト
)にいくための路線のようだ。
2020(令和2)年の東京オリンピックでも活躍するはずである。
ICカード
株主が9割以上が東京都、次ぐ鉄道会社が
JR東日本
ということで、対応するICカードも微妙な状況となった。
東京都交通局は
パスネット
/
PASMO
だが、JR東日本は
Suica
である。そこで、
パスネット
には加盟しているが、ICカードはPASMOを導入せず「
りんかいSuica
」を採用した(PASMOとSuicaは相互利用可能であるため)。
このため、
JR西日本
、
JR東海
、
JR北海道
の各ICカード乗車券もSuicaとの相互利用開始日からSuica圏と同様に利用可能になるなど、利用者側のメリットもあった。
その後はSuicaの相互利用に合わせて九州のICカード3種(
SUGOCA
、
nimoca
、
はやかけん
)に対応した後、
交通系ICカード全国相互利用
も開始された。
JR東日本による買収
JR東日本は、このりんかい線の買収交渉を東京都に対して実施していると報じられている。東京都側の回答は不明である。
もし万が一りんかい線がJR東日本に買収されたとすると、この路線は他のJR東日本路線と同様となり、次のような変化があると予想されている。
りんかいSuica廃止 (普通のSuicaになる)
運賃が安くなる (他の路線と同様の運賃になる)
70-000系なる209系モドキはおそらく即廃車 (おそらくJR西日本あたりに売られていく)
コミケ時の増発が危ぶまれる (増発しない恐れも)
新木場駅から京葉線直通もありうる
JR東日本はかなり本気で羽田空港まで線路を伸ばす気でいるらしく、そのための線路としてりんかい線の線路を欲しているようである。
計画では、東京貨物ターミナルの脇にある、りんかい線車両基地である「東臨運輸区」の南端から新たなトンネルに入り、羽田空港島へ向かうとしている。
JR東日本が欲しいのは線路とトンネルなので、仮にりんかい線を買収しても
上下分離方式
となりりんかい線の運行まではJRにならない可能性もあるが、需要があるので、りんかい線→京葉線の直通は運転される可能性がある。建設経緯で述べたように、りんかい線も本来の京葉線だからである。
接続する路線
新木場駅
JR京葉線
東京メトロ有楽町線
東雲駅
国際展示場駅
(
新交通ゆりかもめ
有明駅(U-12)) (徒歩4分)
東京テレポート駅
(新交通ゆりかもめ お台場海浜公園駅(U-06)) (徒歩10分)
(新交通ゆりかもめ 青海駅(U-10)) (徒歩10分)
(品川埠頭分岐部信号場)
(東臨運輸区(りんかい線車両基地)方面への引込線)
天王洲アイル駅
東京モノレール
羽田線 (徒歩10分)
品川シーサイド駅
大井町駅
JR京浜東北線
東急大井町線
大崎駅
JR埼京線
(
相互乗り入れ
)
JR山手線
JR湘南新宿ライン
以降は
埼京線
として川越線まで直通運転をしている。
列車の情報
自社車両
東京臨海高速鉄道70-000系電車 (JR名は209系3100番台)
乗り入れ車両
E233系
205系
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