Wii U
読み:ウィー-ユー
外語:Wii U

 任天堂が開発したゲーム専用機。2012(平成24)年後半に米・欧・豪・日で発売。開発コードネームは「Project Cafe」。
目次

概要
 名前からも明らかなように、Wiiの後継機である。
 Wiiは、斬新な本体形状と斬新なコントローラーを最大の特徴としたが、今回の「Wii U GamePad」は液晶ディスプレイを搭載した、またしても画期的なコントローラーの採用を特徴としている。
 従来のWii用コントローラーも、そのまま利用できる。

特徴

Wii U
 まず、Wiiという商品名は、英語で「私たち」を表わす「We」から付けられていた。
 Wii Uは更に、英語で「あなた」を表わす「You」と同じ音の「U」を付け足した。
 みんなが楽しめる、という意味が込められている。
 例えば「New スーパーマリオブラザーズ U」にそのコンセプトが現われているが、このマリオは、一人でもみんなでも遊べるゲームとして作られている。

互換性
 Wiiはニンテンドーゲームキューブとの互換性を有していたが、Wii Uはその機能が削られている。
 Wii用のソフトとオプション製品は、殆ど全てが利用できる。
 コントローラーは、Wii専用の「Wii U GamePad」のほか、従来のWii用コントローラーもそのまま利用できる。但し、Wiiが互換性のため対応したゲームキューブ用端子は存在しないため、ゲームキューブ用の製品は使用できない。

ソフトの媒体
 専用ディスクで提供される。
 CDと同じ、直径12cmの光ディスクで、容量は25Giバイト。これは片面1層のBlu-ray Discと同じ容量である。
 また、従来のWii専用12cmディスク(1層/2層ディスク)も使用できる。
 ゲームキューブとの互換性はないため、Wiiで使用できた「ニンテンドーゲームキューブ用8cmディスク」は使用できない。

プロセッサー
 Wiiからは、ハードウェアの性能を宣伝するよりも、機械のコンセプトや実際のゲームの出来映えを前面に押すようになっている。それでも機械として性能が劣るというわけではなく、様々な技術が投入されている。
 Wii Uでも、Wiiと同様にIBM PowerベースのCPUとAMD RadeonベースのGPUが使われているが、今回はこの両者をマルチチップモジュール(MCM)として一つにパッケージする技術が使われている。
 CPUコアはIBM、GPUコアはAMD、そしてこれをMCMとして製造するのは日本のルネサスエレクトロニクスである。
 なお、基板上に搭載されたパッケージには、特にチップ名らしきものは書かれていない。開発コードネームなどはあると思われるが、表向き特別な名前は付けられていないらしい。

沿革

主要諸元
 突起物を含まない本体サイズは、縦46mm×横172mm×奥行き268.5mm、約1.55kgである。
CPUIBM Powerベース
GPUAMD Radeonベース
サウンドサラウンド対応
メモリーゲーム用1Giバイト、システム用1Giバイト
記憶領域フラッシュメモリー内蔵8Giバイト(ベーシック)または32Giバイト(プレミアム)
外付けUSBストレージ対応 (一般的なUSBメモリーに対応している)
入出力USB 2.0×4 (前面2、背面2)
SDメモリーカード×1 (2GiバイトまでのSDカードと、32GiバイトまでのSDHCに対応)
HDMI出力端子×1 (PCMリニア6ch出力可能)
AVマルチ出力端子×1 (アナログ音声出力可能)
センサーバー接続端子×1
通信機能Wi-FiIEEE 802.11b/g/n
その他ニンテンドー3DSとの無線通信対応
対応媒体Wii U用光ディスク
Wii専用12cmディスク(1層/2層ディスク)
 Wiiと違い、Wii Uはゲームキューブ用の8cmディスクに対応していない。

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