ゴンドワナ大陸 |
辞書:国土用語の基礎知識 世界地理編 (EGW) |
読み:ごんどわな-たいりく |
外語:supercontinent Gondwana |
品詞:その他地名 |
超大陸の一つ。プレートテクトニクス理論によると、今から約6億年前にロディニア大陸から分裂して誕生した。
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概要 |
位置は概ね南半球で、現在の大西洋付近である。
ゴンドワナ大陸は、現在のアフリカ大陸、南アメリカ大陸、オーストラリア大陸、南極大陸とインドを含んでいた。
その後、ゴンドワナ大陸は北上し、約3億年前に、赤道付近にあったローラシア大陸と衝突、これがやがてパンゲア大陸の一部となった。
この大陸の頃に原生代は終わり古生代のカンブリア紀が訪れ、この時代以降に生物の大進化が始まった。
特徴 |
衝突と再分裂 |
約3億年前に大陸の衝突が始まり、約2億年前には地球上のほぼ全ての大陸が一ヶ所に集まるパンゲア大陸が出来上がっていた。
中生代となりジュラ紀後期の1億8000万年前になるとパンゲア大陸は分裂を始め、ゴンドワナ大陸は南へと再び分裂した。
再分裂後 |
分裂が始まって暫く後のおよそ1億5000万年前(ジュラ紀後期)になると、赤道から南極にかけて存在する大陸となった。同時期、北半球にはローラシア大陸が存在した。
これにより大陸内部の乾燥化が軽減され、世界全域で湿潤な亜熱帯気候となった。またこれにより陸上の生態系も南北で交流が途絶え、生物は二つの大陸でそれぞれ独自の多様化を遂げることになる。
現在 |
約1億年前の白亜紀頃に、南アメリカ大陸、アフリカ大陸、南極大陸、オーストラリア大陸と、インドやマダガスカルなどが別れた。
インドはおよそ5000万年前にユーラシア大陸と衝突し、現在のような位置となった。
研究 |
セール・ロンダーネ山地 |
南極大陸・昭和基地の西約600kmにある山地である。この山地は、ゴンドワナ大陸に存在したとされる巨大山脈の一部だったと考えられている。
2009(平成21)年1月、第50次日本南極地域観測隊が採取した約5億2千万年前の岩石から、新種の鉱物が発見された。新鉱物は赤く透明な六角形の単結晶で、チタン、マグネシウム、鉄、アルミニウムの化合物である。「マグネシオヘグボマイト2N4S」と命名され、2011(平成23)年3月に国際鉱物学連合(IMA)が新種と承認した。
この鉱物を分析することで、太古の大陸、山脈が形成される際の圧力や温度などが分かるとされている。
リンク |
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